バフェット氏、ゴールドマン株8割売却 金融危機で出資
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バフェット氏は一段と手元流動性を高めていますね。今後二番底に向かう可能性が高いと見ているということでしょうか。ダウは3月23日の安値からは、かなり回復しましたが、米国の失業率など実体経済を考えると、そのリスクは十分にありそうですね。
正直、バフェット氏が銀行株を売却し始めたというのはかなりショッキングな事件でした。中でもゴールドマンサックス社の保有株の84%を売却したのは意味深です。
バフェット氏が銀行株を好む理由は2つあります。
1つ目は、米経済の将来に強気で、その恩恵を最も受ける銀行株には成長性があり、銀行業務は「永遠の」業界だからです。バフェットは何世紀にもわたって存在するであろう業界で長期の勝者を選ぶのを好みます。「永遠という時間軸」で投資活動をする事を目標としているバフェット氏にとって、銀行は 人々が自分のお金を預けるために常に安全な場所を必要とし、企業は常に自分の事業を遂行のために借入などで必要な業界なのです。 そして、ほとんどの業界が銀行業のような耐久性をこれまでは持ち合わせていませんでした。
2つ目はバフェット氏が割安で銀行株を買える機会に巡り合えたからです。
バークシャー・ハザウェイ社は金融危機時、現在の市場価値の3分の1未満で7億株のバンクオブアメリカ株を購入できました。ゴールドマンサックス社の出資もまた金融危機の産物でした。 また、バフェット氏が最初に1960年代の銀行パニック時にアメリカン・エキスプレス株を購入し、 さらに、 M&T銀行は1991年の貯蓄とローンの危機をきっかけに購入しました。ウェルズファーゴ銀行はアメリカで最も収益性が高く効率的な地方銀行ですが、株価が信じられないほど低い評価で取引されていた時に購入することができたのです。
バフェット氏が銀行株の保有率を減らしている理由は何でしょうか?
上述しました通り、新型コロナウイルス終息後の経済活動に関してバフェット氏は悲観的です。例えば、シェール業界ではホワイティングペトロリウム社、小売業界では、衣料品チェーンのJクルーが倒産し、百貨店業界ではJC Pennyが経営破綻しそうになってますが、(1) 今後各業界で倒産が増えれば銀行業界の経営リスクも高まります。また、(2) 銀行業界はFRBによるゼロ金利政策で収益環境が厳しくなっているだけでなく、今後景気回復が思うように進まなければ企業倒産件数は増加し、収益性が上向くのにはかなり時間が掛かることから銀行株の低迷は続くのが理由と考えられます。航空株、銀行株、そしてゴールドマンサックス株も売却。こんなに短期間で売りまくるの珍しいとゆうか、初めてなんじゃないかな。今からが本当の世界同時経済危機になるか。アフターコロナ恐るべし