【意見書全文】首相は「朕は国家」のルイ14世を彷彿
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すこし詳細すぎる私見(誤解されやすい比喩や表現)が入っている印象もあるが、言いたいことは理解できるし、主要な主張について賛同したい。
政府は、検察庁法改正案の「役職定年制」の規定を削除すべきである。
あわせて、「黒川検事長の定年延長閣議決定」を撤回すべきである。
なお、ちまたには「この改正案は施行日が先であり、黒川さんに適用しえないから、両者は無関係だ」という議論があるが、これは間違いである。
改正が行われることで、「黒川氏の定年延長が例外中の例外」であることを事後的に覆い隠す(定年延長の非例外化)ことができるのである。
「特別法は一般法に優先する」との法理から、「検察庁法に規定があるものについては通則としての国家公務員法を適用する」ことはできない。したがって、黒川さんの定年延長の閣議決定自身が不適切なものである。
「特別法は一般法に優先する」との法理を崩してしまうと、特別法と一般法に矛盾する規定がある場合は、特別法の規定が無効になってしまうと、法秩序の安定性を損なう。名文。
検察庁法改正に絡んで様々な記事に接してきたが、ここまで分かりやすく、説得的に問題点を整理し、批判したものはなかった。
私事ながら、松尾先生と五十嵐先生には以前、お仕事でご一緒させていただく機会がありました。
ご両名とも惹き込まれるような人格者でいらっしゃいました。
硬骨で、優しく、それでいて法と正義を貫ける知性と覚悟を持った「ザ・検事」と呼ぶべき(元)検察官たちを育ててきた政治と検察の関係性は我が国の財産でもある。
安倍首相、勇気を持って法案を取り下げて頂きたい。検事総長含む検察OBに連名で、ここまで言わせる政権に今、この国家は運営されている。
内閣の判断で定年延長できる権限を追加する必要性を誰一人説明できないまま、このコロナ禍の最中に審議は続く。これは右とか左の問題ではなく、法治国家としての、本当に重大な民主主義に関わる問題です。