みずほ:今期純利益は29%減、「需要喪失で未曽有の危機」と社長
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注目のコメント
下方局面ではアナリスト予想のアップデートが間に合わず、Bloomberg 平均を下回ってしまうのはやむなしです。きちんとアップデートしている信頼できるアナリストの数値を見るべき。
2020年度は純利益がマイナス1285億円ですが、業務利益がマイナス1025億円、与信費用がマイナス282億円、株式損益がマイナス465億円ほどと、押し並べて下がっています。
妥当と言えば妥当ですが、普通な感じがみずほらしいですね。
金融危機の際は、この後下方修正が相次ぐものです。
この予想できない状況で予想出しているのが官僚らしいですが、あてにしても意味はないようにも思います。現場は精査に追われている中で、よく数字作ったなと。
すでに逆回転し始めているようにも見えるので、転がり落ちることも念頭に置きつつ、どこが底かを探るのだろうと思われます。
次の決算前に下方修正出てきそうな気がします。まだ把握できてないと思いますがデリバティブ損益、いまだに1.2兆円ある株式保有もさらに毀損する可能性も気になります。
しかし、配当利回り6.3%。買いたくもなりますよね^_^ノーサプライズ。
顧客部門は思ったほど悪くないし、市場部門が頑張った分だけ貸し倒れへの手当てである引当増を吸収。
未曽有の危機という言葉は過年度決算ではなく、今年度の見通しに対応したものだろう。特に業績がボラタイルなみずほが記事になりやすいですが、メガバンク全体のコロナ影響予想が今期最大の注目でしょう。
メガバンクは、トップライン収益と与信費用へのコロナ影響額として、各グループ3000〜6000億円を想定している模様で、既に20年3月期に発生した金額も含めると、計1.5兆円強の影響を予想している模様。
これまで無風だった決算からすると大きなマグニチュードですが、これで済めば、不動産業界や大口投資案件がメタメタだったリーマンショック時よりはかなりマシなレベルですね。
まだ予想に不足感があるところもありますが、追加が出るかどうかは、やはり感染と世界のロックダウン次第でまだ不透明。
早ければ1Q、半期決算時期までには明らかになるでしょう。