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DeNA、2020年3月期は約491億円の最終赤字--新型コロナでスポーツ事業に影響も

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    (株)インテグリティ 財務戦略アドバイザー/EFFAS公認ESGアナリスト/代表取締役

    赤字と言っても昔に買収したゲーム事業の減損処理なので、前期キャッシュが出ていったわけではありません。

    キャッシュポジションは300億円くらい減っていますが、それも株主をエンターテインするための自社株買いによるもの。

    今期は確実に利益を生む見込みだったスポーツ事業が新型コロナの影響でかなり凹んでしまうのは痛いものの、いずれ戻るでしょう。

    ただ、なにせ足元で利益を計算できるのがゲーム頼みの状態なので苦しいですよね。モビリティサービスなどの新規事業もキャッシュを生むまでには時間がかかりそうです。

    以前も書きましたが、思い切ってMBOをするのも手かと思います。


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    証券アナリスト

    借入返済に追われるような財務構造ではなく、フリーCFもプラスではありますが、会社の説明を見ると、ゲームはメインタイトルの成熟期、野球はコロナで収入が立たない状況、そして新規事業はまだ貢献段階にないようです。
     手元現金による自社株買いを完了し消却するようですが、マネジメントとしては虎の子の現金をこのタイミングで株主に返すことで内心忸怩たる思いかと(ここに至った経緯は忘れてしまいました)。その意味でもこの一年でターンアラウンドさせるかどうか、手腕を見せる時ですね。


  • SmartHR データアナリスト・データサイエンティスト

    前年対比での売上減少については、新規・その他の減少が効いていそうですね。DeNAの中の人からも以前のように新規サービスをどんどん立ち上げていくというより、大きい市場を狙いにいっている傾向が強いと聞きましたが、およそそのような動きになっていそうです。

    営業利益は減損損失511億円がなかった場合でも結構下がっていますが、ゲーム事業の利益減少分の影響が大きそうです。


    ■DeNA売上
    '19年:1241億円
    '20年:1213億円(前年同期比2.2%減)

    ■DeNA営業利益(率)
    '19年:135億円(10.8%)
    '20年:-456億円(減損損失511億円がなかったら、55億円(4.5%))

    ■セグメント別売上
    ゲーム:838億円(前連結会計年度比0.3%増)
    スポーツ:201億円(前連結会計年度比11.5%増)
    オートモーティブ:15億円(前連結会計年度比666.9%増)
    ヘルスケア:17億円(前連結会計年度比20.0%減)
    新規・その他:143億円(前連結会計年度比31.2%減)

    ■セグメント別営業利益
    ゲーム:142億円(同22.2%減)
    スポーツ:12億円(同17.2%減)
    オートモーティブ:-78億円(前年連結会計年度は-36億円)
    ヘルスケア:は-15億円(前連結会計年度は-12億円)
    新規・その他:-23億円(前連結会計年度は-11億円)


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