【ソニー】追い風はゲームだけ。コロナの悪影響はむしろこれから
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プレイステーションのほか、ロボット犬の新型アイボ でも月額制のサブスク/リカーリングビジネスに移行しています。クラウドAIにより、「飼い主」の暮らしに合わせてアイボも成長していく継続型のビジネスだとか。発売後もセコムと組んで、留守番中の「見守り・パトロール」サービスを追加するなど、ネットにつながる時代ならではのビジネス展開をしています。
今回の主要テーマではありませんが、コングロマリット経営ともいわれる広い事業ポートフォリオが再評価されるかどうかも関心事です。従来、コングロマリット・ディスカウントと呼ばれ、あまり芳しい評価を受けなかったのですが、ソニーの決算を見ていると、リスクヘッジになっている面は確かにあると実感しました。
選択と集中を進めながらも、ある程度の広い事業ポートフォリオを維持する経営が模索されるかもしれません。一方、「専業」は任天堂、ファナック、信越化学工業といった手元資金が豊富なキャッシュリッチの財務基盤がこれまで以上に要求されそうです。
こうした2極化が進むのか、今後も追っていきたいと思います。私がソニーに求めるのは、創業者である井深大さんが１９９２年に２４００人の全幹部を前に語ったという「２１世紀のパラダイムシフト」です。私はずっと前からその言葉が気になっています。
私は井深さんの言っているパラダイムシフトというのは、これまでの延長線にあるような考え方ではなくて、もっとぶっ飛んだものだと思っています。たとえばそれは、「私の思う『赤』と、あなたの思う『赤』は異なる。」といった感じです。何かそういうことを感じさせてくれるようなものを生み出してほしいですね。私たちは、デカルトやニュートンにまんまと騙されていたんだということを気づかせてくれるような何かです。
私はこのコロナ危機は、あらゆるビジネスが本質に立ち返るよい機会になると考えています。井深さんはもう何十年も前から「近代科学」に対して強烈な懐疑を抱き、その本質を見抜いていたのではないでしょうか。だからこそ、ソニーさんにはこの機会にそれを現実にしてほしい。そう願っています。
ソニー創業者・井深大が2400人の幹部に発したパラダイムシフトという遺言
https://newspicks.com/news/1221779ソニーは昨年は好決算をたたき出しただけに今回のコロナ影響の重さを感じる。ゲームだけ、というのは確かにその通りだが、、、ソニーの販売する製品やサービスのそのほとんどは命にはかかわらない「不要不急」のものなんですよね。
