【熱弁】「トヨタだけ」を守れば良いわけではない
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2時間に及んだオンライン会見に参加しましたが、章男社長のスピーチが印象的でした。とりわけ聞き入ってしまった、日本企業のアンカーとしての責任感について語った部分はノーカットでお届けします。
「雇用と国内でのものづくりを犠牲にしたV字回復が評価されるのは違うと思う」。
この言葉にトヨタの日本トップ企業としての責任感と、新たなモビリティ企業となるためのしがらみが集約されているように感じます。トヨタだからできるのではなくて、こういうことを語ることができるからトヨタなのだと改めて思いました。語ることの重要性を改めて感じています。
特に、トヨタイムズを通じて、豊田章男社長の最近のメッセージの発信の仕方は非常に素晴らしいものがあると思います。
例えば、今回の新型コロナウイルスの問題が深刻化してきた3月25日に、この動画メッセージを出しました。
「世界中のトヨタの仲間たちへ豊田章男からのメッセージ There is nothing we can’t overcome!」
https://youtu.be/phiXP-1i3jw
今のような危機だからこそ、リーダーはもっと語ることが大切であると思います。正しい意思決定をするから人が動くのではなくて、その決定に自分なりに意味を見いだせるから、自分もその中の参加者であるということがわかるから人が動くのではないでしょうか。
別に豊田章男さんのように語らなくても良いと思うのです。でも、自分なりに今どんな思いで、どんなことを大切にしたいのか、そのことを語ることが大切だなと改めて思いました。トヨタの決算発表では、今期コロナの影響がどれほど出るかや、そもそも今後の見通しが立つのかといった点に注目してオンライン会見に参加しました。
しかし、蓋を開けてみると豊田章男社長の「決意表明」のようなスピーチが会見のハイライトでした。
章男社長は一体何を訴えかけたのか、解説付きでお届けします。
そして本記事では、本題の連結決算のポイントや、今期の営業益「8割減」の意味するもの、さらにはコロナ下のCASE投資といったポイントについてもまとめました。
ぜひご一読ください。