マイナス金利、メリットとデメリットの検討必要=英中銀副総裁
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ポンドの安定は、経常赤字国である英国経済にとって本来ならば重要な政策課題であるはず。しかしマイナス金利を導入すれば、ポンドに強い下落圧力がかかる恐れが出てくる。
原油安もポンドの向かい風となる中で、マイナス金利の導入でさらにポンド安が進めば、輸入インフレ圧力が高まって、実体経済に悪影響が及ぶ公算が大きい。
ノーマルに考えれば、英国の場合、マイナス金利の導入はやはりハードルの高い選択肢となります。
なお繰り返しとなりますが、経常黒字国である日本、スウェーデン、スイス、ユーロ圏の場合と、経常赤字国である英国では、マイナス金利が為替に与える影響は異なると考えるべきでしょう。少なくとも、マイナス金利を導入した経緯は全く異なります。トランプ大統領がマイナス金利の導入を懇願している(12日に「米国はマイナス金利という贈り物を受け取るべきだ」とツイート)。
年末にかけて、マイナス金利政策の可否を巡る論争が世界的に活発化するだろう。