川崎病類似症状で5歳児死亡=米NY州、患者73人
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今回の新型コロナウイルスで、川崎病様の症状が出現していると報道されている。が、
20年前に川崎病で入院した娘のことを思い出す。
現在はすっかり良くなって、薬剤師として働いているが、
その時は約1ヶ月程度入院した。
新型コロナは、川崎病と違う原因ではあろうが、両者ともに血管炎を誘発しやすいのだと考えられる。
5歳児ぐらいは一番可愛い頃で、世の中から消え去ってしまう悲しみは想像に耐えがたい。
これからではあると思うが、早期の原因解明を希望したい。
注目のコメント
新型コロナウイルス感染症(COVID-19)と川崎病(類似の?)に関して、やや煽り気味の報道が繰り返されていることに懸念があります。
川崎病とは、1967年に日本人の川崎富作先生により初めて報告された、乳幼児によく診られ発熱を伴って全身の血管炎が起こる『原因不明の』病気です。決して少なくはなく、日本では、2018年に17364人の報告があります。
そして、『一部は』ウイルス感染が『きっかけになって』発症することが推測されています(最近書いた記事をリンクします)。
https://news.yahoo.co.jp/byline/horimukaikenta/20200501-00176368/
一方、5月7日のLancetに『新型コロナウイルス感染(COVID-19)の関連が疑われる”川崎病ショック症候群”の8例』が報告されました(簡単な翻訳をしましたのでリンクします)。
https://pediatric-allergy.com/2020/05/08/kawasaki-disease-shock-syndrome/
報道であるのは、川崎病ショック症候群(もしくは類似の)病態と思います。
『川崎病ショック症候群』は2009年に提唱された、比較的新しい病態です。
新型コロナ関係なく、『川崎病の中でも重症のタイプ』です(J Microbiol Immunol Infect. 2015; 48:43-50.)。
しかし、アジア地域で多く報告されてはおらず、やはり5月7日に日本川崎病学会から声明がだされました。
http://www.jskd.jp/pdf/20200506COVID-19_and_KD.pdf
冷静な対応を要するかと思います。乳幼児に血管炎などを引き起こす川崎病は、一部にウイルス感染が原因で発症する例があるのではないかと以前から言われていますが、
日本含めてアジアでは、川崎病様の症状を呈するCOVID-19症例は認めていないとのことで、
子どもの感染者の母数自体も違うので、頻度の問題なのか、
人種の違いなのか、
詳細はまだ分かりません。
今後の報告を待つとともに、
乳幼児がいる保護者の方は、過度に心配せず、今まで通りの感染予防を心がけて過ごして頂ければと思います。私が川崎病になったときはまだ病気自体に名前もない時だったので、高熱を出し続けてましたが麻疹と誤診されて放置だったと母に聞かされてました。
後遺症はありますが、ともかく生き抜けて有難いです。