「ゴルゴ13」、連載52年で初の休載へ 新型コロナ影響
産経ニュース
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賢明な判断だと思いました。さいとう先生は、徹底した分業を心がけておられるので、(シナリオ、人物、背景などの担当をわける)、こうした事態にむしろ強いとおもっていたのですが、単なる分業ではなく、それぞれが近くにいないとクオリティが下がると考えられたのでしょう。テレワークの限界を痛感します。
週刊連載のマンガは、多くのアシスタントの力を借りていることがほとんどです。そうした分業体制をいち早く確立したのが、さいとう先生といわれています。ただ、さいとう先生の分業は他の作家さんとは趣が異なります。Wikipediaにはこうあります。
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「さいとう・プロダクション」は、初めて漫画制作に分業体制や脚本部門を置いた漫画制作プロダクションである。漫画アシスタントは低賃金長時間労働が一般的であるが、さいとう・プロは雇用条件に気を配っており、スタッフの待遇の良さには定評がある。分業で漫画制作することによって無理なく長期連載を請け負うことが出来ているゆえに可能なビジネスモデルである。
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ハリウッドのような分業体制を理想としているのだと思います。こうした背景も知っていただけるといいかと。昔ながらの制作スタイルだと対応が難しいですね。わがゼミ生だった韓国のマンガ作家ユン・イナン氏のプロダクションは、もう10年前にはソウルの彼が原作・ネームを作り(歩きスマホで作っていた!)地方に済むマンガ家にデジタルで送り制作、ソウルのウェブマンガや東京の大手出版社が編集するという分散システムを組んでいました。韓国は紙のマンガがデジタルに駆逐されたから、そういう仕組みに早く切り替えたのですが、逆に紙の成功が大きい日本は切り替えが難しい。