国内初となる国産バイオジェット燃料が完成!BRINGで集められた30万着の服がバイオジェット燃料にリサイクルされました【日本環境設計】
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注目のコメント
まずはおめでとうございます。持続可能な循環型社会への想いが込められた、象徴的な国産バイオジェット燃料ですね。
もともと日本環境設計は、廃棄服からリサイクルされた燃料でデロリアン(映画バック・トゥ・ザ・フューチャー)を走らせるなど、人々の環境意識を刺激するプロジェクトを色々とをされているのですが、通常は廃棄服からペットボトルを作ったり、服から服へのリサイクルしたりと、日本の衣服回収リサイクルプロジェクトの中核を担う会社です。
2020年オリンピック・パラリンピックへのバイオジェット燃料の導⼊がひとつの目標として動いておりましたが、日本のバイオジェット燃料の本格的な実⽤化は2020年代後半が⾒込まれるとされています。
藻類、木くず、天ぷら油、都市ごみ等、バイオジェットの製造に関しては国内でも色々な試みがありますが、これらのFT合成法や水素化生成法によるバイオジェット化は、世界的にもまだ実証ベースと認識しています。逆にバイオマスや⾮⾷⽤植物から製造するAlcohol to Jetはもう少し商用化寄りで他国が積極的に進めている印象です。
実証を重ねて、製造効率が良く持続可能なバイオジェットが日本でも育まれていき、プロジェクトベースだけではなく日常的な運航に活かされるようになることに期待します。「古着でジェット機を飛ばす!」
という打ち出しはものすごくインパクトがあると思います。
環境分野でのジェット燃料というとミドリムシ(ユーグレナ)等が想起されますが、こういう取り組みも進んでいるのですね。勉強不足でした。
私は前職で「光ディスク技術で宇宙と地上を光でつなぐ」という感じのことをやっていまして、着想が常識人からするとクレイジーで、でも科学者からすると「間違いなくできるはず!」という判断。先日プレスリリースされましたがISS(国際宇宙ステーション)から地上局との間のEtherenet通信に成功しました。https://www.sonycsl.co.jp/news/10722/
ちなみに今年3月には発起人の親友他が内閣総理大臣賞を受賞しました。
こういうメモリアルな成功は間違いなくその後の技術普及のブースターになるので、今後の日本環境設計さんの取り組みに注目していきたいと思います。
これまた隣人の話で恐縮ですが、日本におけるバイオエタノール商用研究って私の会社同期O君が初めて取り組んでいたんです。当時はウチと日揮さんがやっていたはず。アルコール発酵なので技術原理的にはできないはずがないのです。技術の周りの事業環境・社会システムをどうつくっていくかが一企業としてはなかなか難しいところです。
ちなみに昨年は米からバイオエタノールをつくるファーメンステーション(https://www.fermenstation.jp/)の酒井代表とお会いしました。社会的に意義のある事業なんですけれど、どうスケールさせていくか。
事業は技術抜きには語れませんが、技術だけでは立ち行かないのも事実。
よいステークホルダーに支持されて、うまく事業が軌道に乗るよう期待しています!参考
日本航空、古着からバイオジェット燃料開発へ ベンチャーと組み「服10トンで燃料1トン」
2016.12.21
https://www.sankeibiz.jp/business/amp/161221/bsl1612210500003-a.htm
「一方の綿は、GEIの独自技術を活用してアルコールの一種であるイソブタノールに改質する。さらに脱水や水素添加などを経て、バイオジェット燃料を生成する。」