グーグルの兄弟会社Sidewalk Labs、トロントのスマートシティ計画を断念
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「これからの都市のあり方について今まで以上に再考する必要がある」とCEOブログにも記載がある通り、新型コロナの影響で人々の価値観・行動様式がガラッと変化するなかで、スマートシティPJTの需要は引き続きありつつも、果たす役割は大きく変わるんでしょうね。何が変わり、何が変わらないのか、注目。
Sidewalk CEO's Medium ブログ:
https://medium.com/sidewalk-talk/why-were-no-longer-pursuing-the-quayside-project-and-what-s-next-for-sidewalk-labs-9a61de3fee3a
以下引用:
”the current health emergency makes us feel even more strongly about the importance of reimagining cities for the future.”
注目のコメント
スマートシティの事例では、都市開発型のグーグルが進めてきてトロントモデルが有名ですが、投資継続断念とのことで、いよいよプロジェクトが中止を余儀なくされました。原因は新型コロナによる経済失速。このような都市開発型は米国GAFAや中国のBATHのような巨大企業が進めてきたが、20世紀の経済成長と投資継続を前提としたモデルであり、Googleでさえ断念せざるを得なかったんでしょう。
一方、会津で進めてきたのは都市開発型ではなく、オランダのアムステルダムやエストニア・デンマークなど、欧州で見られるのと同様の、現在の地域市民のための既存の暮らしを豊かにするためのスマートシティであり、開発型不動産投資モデルとは異なります。
この21世型市民主導スマートシティが、コロナを経験した私たちが進めるべきモデルだと確信しています。今日、Sidewalk labsからメールが届いてました...。残念です。
もしよろしければ、消えてなくなる前に、どんなプロジェクトだったのか編集部による映像作品で振り返りを...。
https://newspicks.com/news/4312869/ちょうど、スマートシティに関するレポート(NewsPicksではない他のサービス)に取りかかろうと思っていたことろに、大きなネタが入りました。
吉田雅史さんがコメントで指摘されている点は、本プロジェクトの計画の遅れの正に原因でした。そして、アルファベットが新規事業への精査を強化したという動きもあるなか、コロナ禍が最後の引き金を引いた、という推測をしています。コロナがそうさせた、というよりも、スマートシティにおいて重要な課題についての折りあいがついていなかったことが、根本に横たわっていたかと思われます。
コロナ禍と本件が示していることは、スマートシティ的な要素を既存都市が取り入れて、より快適な、そして、今は安全安心な街となることが重要になってくるのではないか、と考えています。
そもそも、スマートシティは、映画にでてくるような、いわゆる「超ハイテク近未来都市」というものではありません。定義も特になく、既存都市改修型と新規都市建設型が大まかにあり、ウォーターフロントシティ計画は後者の性格が強い。コロナ禍では、例えばインドのプロジェクトが頓挫しそうな感じになっていますし、「スマートシティのストレステスト」という表現もみられます。