【研究】「強制リモート社会」をうまく過ごす科学的方法
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コロナ以降のコミュニケーションについて、非常に示唆に富んだ記事。
"現実世界ではむしろ適度にzoombombingがあって、それが新たな出会いを生み出しています。"
たしかに、オンラインでは排除されるzoombombing的な邂逅によるセレンディピティをどう作り出していくか?ってこの分野に関わる人間として考えていかなくてはいけない部分な気がする。
注目のコメント
最近,新しく本郷にやってきた3年生の学生さんと懇談する場を学科としてZoom上に設けて,いろいろ現状についてのコメントを聞いているのですが,想像以上に若い学生は遠隔講義などに柔軟に対応していて,そのポジティブな面を評価してくれています.今後制限が解除され,集まることができるようになったとしても,この「遠隔としての良さ」についての部分は活かす方向で制度が変わっていくのではないかと思っています.
一方でやはり,すぐ近くの友達にちょっと聞く,みたいなことが出来ないので課題が大変だ,という声もあり,このあたりを埋める技術が今後求められていくのかなと思っています.
個人としては,本務が柏で,本郷が兼担という形のため,今までは柏の会議と本郷の会議が重なると片方が出られなかったのですが,今は移動のコストが0になっているので両方出られてしまっています.良くもあり,タスクが倍になっている感もあり...移動にかかっているコストが大きかったんだなというのは非常に実感しています.
学会なんかも,今後しばらくはリアルに集まるのがなかなか難しくなるだろうと思っていまして,ある程度の整理が進むのではないかと思っています.学会って,新しい分野が興って増えることはあっても減ることは稀なので,運営の若手教員に結構負荷がかかっていたという側面はあるため,これも強制的に最適化されていく感じがして,良かったのかも知れないと思ったりしています.
海外の学会も遠隔であれこれ企画してくれているので,そこはとても嬉しいのですが.唯一のネックが時差です.ここを何とかする技術が今後現れることを期待しています.
なお,暦本先生は,一日を24時間20分とかにして,各地がそれぞれちょっとずつ時間がズレていくようにして...というようなことを以前書かれていました.
https://medium.com/@rkmt/%E6%99%82%E5%B7%AE%E5%85%8B%E6%9C%8D%E4%BA%BA%E9%96%93%E6%8B%A1%E5%BC%B5-b4e24d5bcbe7
あとは触覚研究者としては,「そこにいる」という存在感をどう表現していくか,というあたりの重要性が高まっている今こそ,グイグイっといきたいところです.冒頭で暦本純一先生は「強制的にリモートワークに向き合っている」と書かれていますが、まさに人類は、望む望まざるに関わらず、リモート社会で暮らすことを余儀なくされています。
しかしリモートでのやりとりのコミュニケーションには「なんとなく」違和感を抱く人も多いと思います。今回の原稿では、その違和感の「原因」を指摘し、それを乗り越えるテクノロジーについて解説いただいています。
暦本先生が触れている通り、リモート社会は「新しい人間関係の構築」にはとても不利で、「このまま数カ月たつと、人間関係が次第にギスギスしてくるのではないか」という指摘にはドキリとするものがあります。この壁をテクノロジーの力で超えられるなら、対コロナ戦争における、一つの局地戦での勝利とも言えるでしょう。
一流の科学者が、いまの社会をどのような視点で見ているのか、といった観点でもお読みいただければ幸いです。オンラインだと出会いの場が減り、人間関係が固定化していくのではないか、という指摘はもっともだと思います。
その一方で、経済やAIの専門家とZoomで出会ったり、これまで(私は飲み会にあまり行かないので)半年に1度くらいしか話せなかった起業家とZoomで話せたりして、人間関係の拡がりも感じています。これは「強制リモート社会」の恩恵だと思います。
したがって、強制リモート社会では、その恩恵を誰でも享受できるよう、電気や上下水道と同じように、インターネットへのアクセスも普及率100%を目指さないといけないのだと思います。公共インフラをアップデートする必要があるのではないでしょうか。