【ドキュメント】生き残りをかけた「テイクアウト戦争」の舞台裏
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わかりやすすぎて見ていて胸がしめつけられました。
ただテイクアウトをするだけじゃ儲からない。テイクアウト商品を買うだけって意外と微々たる支援。もちろん買わないよりいいのは間違いないけど、もっと何かできないか、悔しいです。
しかもカフェや喫茶店とか、デザート系だけしか販売してなかったところは、すぐにテイクアウトにも切り替えしにくいのかも。今の状況で、よりいいものをという方向に持っていけてるマグロマートさんは、飲食店の中でもめっちゃ強いのかも。
注目のコメント
中野の飲食店街は、個人的になじみが深く、東京の中では一番好きな街です。アーケードと並行して南北に広がる中野ふれあいロードやさらにその東にある昭和新道、東西に交差する路地が続き、さらに新井薬師などに向かって延々と小さな飲食店が軒を連ねています。食べ物のレベルも高く、接客もフレンドリー。地域住民にとっても自慢の空間であり、サブカルチャーの聖地・中野ブロードウェイと並ぶ観光資源でもありました。
そこに突如訪れたコロナ禍は、残酷なものでした。この動画にも出てくる老舗トリスバー・中野ブリックは1964年の東京五輪の年に開業して以来、中野のバーの顔として親しまれてきましたが、延期された2回目の東京五輪を待つことなく、今月、閉店に追い込まれました。「しょこたん御用達」の焼き肉店として人気があった「だるま」も閉店し、危機感は一気に高まっています。
いま、中野の飲食店街は昼のテイクアウト商戦に力点を移し、路面店が持ち帰りの弁当、おつまみ、お酒を店先に出して競い合うさまは、さながらお祭りのようで、自粛で閑散とした都心部とは違った雰囲気になっています。それでもかつてほどの人通りはなく、ふだんから訪れる地域の常連さんたちが心配して買い物がてら訪れているのが実情のようです。大型連休が明けて一気に、それぞれが生き残りをかけて、今までにないタイプの営業に取り組んでいる様子がうかがえます。
冒頭に出てくる「助けてください」の張り紙のお店は、フレンチレストランなのですが、私もお弁当を買いました。一つ1500円の強気の価格設定のものでしたが、とても美味。動画に出てくるマグロマートさんも言っておられますが、どうせやるならいいものをという心意気に希望を感じます。ただ、これからが正念場。ウィズ・コロナの社会でいかに新しい飲食カルチャーを築きあげるか。ささやかな支援を重ねつつ、なんとかみんな生き残ってほしいと、願うばかりです。今回の件で改めて感じたのはロイヤルカスタマーの重要性です。
私はいくつかよく行かせていただいているご飯屋さんがあるのですが、店主の方にお聞きしたら、
『コロナ大変だけど、実はいつもより儲かっちゃったわよ〜!笑』と仰ってました。
有事の時に支えてくれるコミュニティーやファンがいる、というのは本当に大切で、飲食店のみならず様々なサービスやプロダクトにも言えそうです。コロナ禍で厳しい業界として最も「目立つ」のが飲食業です。街中で目にする「テイクアウト始めました」の貼り紙の奥に何があるのか。東京、中野を取材しました。
「ドリンクで儲けている」など、何となく聞いたことのある飲食店のコスト構造は実際どうなっていて、テイクアウトはどれくらい足しになるのか、単なる現状取材だけでなく、ビジネスモデルを知る機会になればと思い、経営者たちの話をもとに、解説も試みています。
結論から言えばテイクアウトは延命策でしかありません。客単価2,000〜3,000円のお店がお弁当を売っても、これまでと同じように稼ぐことは難しいのが現状です。そこで、彼らはどう活路を見出そうとしているのか。ぜひ動画をご覧ください。