ローテク日本の在宅勤務 新型コロナ流行で試練
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「コーポレートガバナンスが専門のニコラス・ベネシュ氏は、在宅勤務に関する無料のウェブセミナーを日本人向けに提供している。そのベネシュ氏によると、人々の関心は意外なほど低いという。
最先端ITシステムの整備が遅れている日本においては、柔軟性ある業務慣行の醸成、職場内のルール作りと管理の手法、そしてそれ以前に、リモートワークに対する理解も含めて、あらゆるものが世界のトレンドから遅れている。そしてこれは、他国に比べて日本の労働生産性が比較的低いことの一因にもなっている。
「上司に確認を取るためにいちいちメールやスカイプで連絡していると、膨大な時間がかかります。そのためテレワークにおいては、従業員を信頼し、それまでよりもはるかに大きな意思決定の権限を与えることが管理側に求められます」とベネシュ氏は語る。同氏が代表理事を務める非営利法人「会社役員育成機構」は、コーポレートマネジメントおよびコーポレートガバナンスに関するトレーニングを提供している。
ベネシュ氏によると、日本企業では依然として、人と人とが直接対面するシーンでの微妙なニュアンスを読み取る能力が重視されており、それは俗に「その場の空気を感じ取れる」とか、「空気が読める」などと表現される。」