イラク新政権が発足、政争続くか 首相に前情報機関トップ
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イラクの悲劇が続く。イラクの混乱は、2003年の米国とイラクのイラク戦争で引き起こされているのではなく、第一次世界大戦の1917年のBalfour Declarationまで遡る。イラクはもともと帝国主義に作られた国家なのだ。
そもそもは、1916年5月にイギリス、フランス、ロシアの間で結ばれた秘密協定、サイクス・ピコ協定やフサイン=マクマホン協定で決められた、メソポタミアはイギリスの自由裁量という取り決めで、イギリス保護国としてのアラブ人主権国家イラク誕生から複雑な話になっている。
イラクの問題を議論するのに、欧米メディアはトルコの動きを無視しているが、オスマントルコ帝国の属領だったイラクを、トルコ政府は英国に奪われたと感じている。近年のシリアを巡るロシアとトルコの協力も、NATOのパクスアメリカーナから見れば違和感があるが、第一次世界大戦以前のBalfour Declaration以前の状態に戻すという外交政策だと思うと分かりやすい。