米株反発、ハイテク株に買い 原油価格上昇も押し上げ
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米国株式市場は株価は終わってみればほぼ横這い。良いニュースはほとんどありませんでしたが、GAFA( グーグル、アマゾン、フェイスブック、アップル)などのテクノロジーセクターが市場を引き上げていた感じでした。
週末に発表されたバフェットの市場コメントは多少なりとも投資家マインドに影響を与えたように思えます。バフェットが懸念しているのは
(1) アフターコロナの世界では業界によっては永遠に元の世界に戻れない
(2) 投資家たちが直ぐにでも経済回復するのではと楽観的になり過ぎている
にいう点です。実際に、過去最大となる約14兆6500億円もの手元資金(現金) が積み上がっているにも拘らず、「買いたい企業( 株 )がない」と言って現時点でバフェットはポジションの整理以外に大した銘柄入れ替えはしていません。彼が推進してきたバリュー投資が小休止状態になっている事実がそれを示唆しています。彼が率いるバークシャーハザウェイの株価は昨日2.5%下落しました。
米中関係の緊張化も今後の市場の不安材料となる兆しが出始めました。ポンペオ米国務長官は新型コロナウイルスの起源について、ウイルス感染が最初に確認された中国湖北省武漢市にある中国科学院武漢ウイルス研究所から発生したことを示す「多数の証拠がある」と述べましたが、勿論、中国政府は「ブラフ」(ハッタリ)だと反論しました。軽いジャブの応酬の始まりです。
今年の5月は定番通り” Sell in May ”かどうかは予測し難くなっているのは否めません。やはり、ロックダウン解除による経済回復の進捗やワクチンの製造状況、感染第二波の可能性やそれに伴う政治的な舵取りなど、相場の上下変動要因が目白押しだからです。
楽観主義のセンチメントがまだ市場に蔓延してますから昨日の相場下落要因になりませんでしたが、ニューヨーク州知事クオモ氏は入院者数が最近では初めて1万人を割り込むなど全体的に改善していると表明しているものの、先週金曜日1日の米国コロナ死者数は最大数の2,909を記録しました。釈迦に説法かも知れませんが、ここから読み取れますのはその時の相場のセンチメントでネガティヴなニュースに反応しない場合もまたその逆もありと言うことです。これまでと違う新しい経済圏が生まれると仮定すれば、ハイテク株特にNASDAQ関連銘柄が上がっているのも、多少は納得できる。
人々の生活は、一時的とはいえオンラインがベースとなるライフスタイルに変わろうとしているのだから、GAFMA関連の企業が隆盛を極めるてもおかしくはないかと感じる。