感染者の救急搬送した職員、N95マスクやゴーグル着用でも感染
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N95マスクの正しい着用もそうですし(けっこう苦しい)、正しく防護着を脱げていたか、脱いだ後の手指消毒も必要です。
また、職員に感染者がいたようですが「濃厚接触でない」は感染リスクゼロではありません。
防護していても容易に感染するのであれば、指定病院の多くで感染が広まっています。
ただ、標準防護策を日常的にしているはずの病院でも、事後でわかった感染者や面会者などから感染が広がるケースがあり、十分な防護ができていなかった可能性はあります。
(例えば一般病床の看護師さんは手指消毒だけでも150-250回/日くらいやらないといけないという話ですけど、私も含めてこのコロナ禍で改めて意識すると不足していたという方も少なくないのでは、と思います。)
この記事のタイトルは少し誤解をうみそうです。
N95にせよマスクにせよ、「キチンと」付けられる・外せる、外した後の手洗い・手指消毒の重要性を再認識することを学びたいですね。タイトルからは、「どんなに防護をしても感染してしまう恐ろしいウイルス」というような印象を受けられるかもしれませんが、そういうことではないかもしれません。
N95マスクやゴーグルは、着用以上に「脱ぎ方が重要」と言われます。なぜなら、脱ぐ時こそが感染リスクが高いからです。脱ぎ方にはそれなりのテクニックが必要です。
使用したマスクやゴーグルは汚染が強く、多量のウイルスが付着しますので、これを脱ぐ時に誤って顔や手に付着してしまうと、それが大きな感染機会となるのです。
脱ぎ方は、病院で勤務する医療従事者でも日頃から訓練をしていないと戸惑うことが多く、救急隊や介護職員がこれだけ全国的に個人防護具を装着しなければならないという事態も珍しいため、個人防護具の着脱方法が十分に浸透していない可能性もあります。
このあたりは日頃の訓練でも改善できるところですので、長期戦を見据え、全国的に救急、介護などの現場でも日頃から正しい着脱方法のトレーニングを浸透させていかなければならないでしょう。着用中だけでなく、着用後も注意が必要なはず。このケースにあてはまるかはわかりませんが。
山田悠史医師に、以下の記事で、医療現場のノウハウをもとに、一般家庭での応用を語ってもらいました。
コロナ対策のため帰宅後に玄関で行いたい習慣とその「順序」
https://mi-mollet.com/articles/-/22951