30代以降は特に意識を。緊急事態をサバイブする免疫力UP術
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注目のコメント
こういう、科学的でないのに科学的っぽくみせる記事は批判することに決めています。
・「免疫力」という言葉を見た時点で、かなり怪しくなります。NK細胞活性は免疫のごく一部をみているだけで、免疫力というアウトカムに対し妥当でありません。妥当なのは「肺炎含む感染症の罹患リスク」や「感染症による死亡リスク」であり、大規模な疫学研究でしか調査できません。
・本文中の9つのチェックリスト、一部が科学的なので混乱を招きます。30代以上というカットオフ、オンオフの切り替え・声を出して笑う・悲観的になりやすいという主観的評価が感染症リスクに関わるという根拠はなし。激しい運動についても同様。
・牛乳とヨーグルトのデータ。それぞれ摂取前と摂取後の比較であり、牛乳とヨーグルトを比較していません。また、高齢者57名を2群にわけたという時点で、選択バイアスが強く、かつ参加者が少なすぎて有意差が出てないだけでしょう。意味のない解析です。
ヨーグルトを宣伝したいなら、「ヨーグルトを食べる事が死亡率や癌リスク低下につながる」と結論した疫学研究、特にメタ解析を紹介すれば良いのです。たくさんありますよ。
https://riklog.com/diet/milk-health/
明治のヨーグルトをよく食べるだけに、残念すぎる記事でした。働き方の変化からもたらされるストレスと、
それに付随するさまざまな不調。
それらは、腸内環境の改善で快方に向かうかもしれません。
今回、順天堂大学大学院 医学研究科の竹田和由准教授に、
免疫のメカニズムやウイルスに負けない身体づくりのコツを伺いました。
もともと身体に備わってる「自然免疫」の代表選手、
ナチュラルキラー（NK）細胞。
20代をピークに活性が下り坂になるそうなので、
30代以降は「免疫力UP」を意識して生活したいもの。
「免疫低下のシグナルを発見する9つのチェックリスト」で、
今の傾向を探ってみてください。
（ちなみに私は4つ当てはまりました…！）
もともと運動不足な身ゆえ、今すぐ始められそうなことは
・発酵食品をとる（特にR-1乳酸菌のヨーグルト）
・落語を聴きながら近所の公園や川沿いを20～30分程度ウォーキング
かな、と。
そして、侮れないのが竹田先生がおっしゃっていた「ドヤ顔」。
人はドヤ顔をしてる時がNK活性が高まっている瞬間なんだそうです。
リモートワーク時は、ついつい表情が固定されがち。
仕事スタート時、いいことがあった時、1日の仕事を終える時。
「ドヤ顔」をして、ついでに両手をガッツポーズするというのをルーティーンにし、自分のやる気をキープする。
（家族に見られるとちょっと恥ずかしいですが…個人的にはけっこう効き目あり）
そうした工夫をしながら、この緊急事態を健康体で乗り切っていきたいですね。「免疫力UP」は「携帯型空間除菌」と同じくらい怪しい話に感じます。ヨーグルトは好きですし、なんならR-1も好きですが、私も残念なPR記事だな、と思います。。。
乳製品の健康への効果は濱谷先生のblogなどでご確認下さい。（先生ご自身でコメントにリンクを貼ってくださってます）
免疫力DOWNは、例えば好中球機能の低下、最近感染症の重症化因子としてアルコール依存・糖尿病・腎不全などがあります。
しかし、免疫力UPと一概に言える状態ってあまり考えにくいです。自己免疫疾患などは過剰という意味でUPしているのかもしれませんが、、、普通はみなさんもそういう意味で考えませんよね。
ヨーグルトを食べていたら風邪にかからないかどうか、本当にそれを証明するならかなりしっかりとした研究デザインが必要ですね。NK細胞の活性はサロゲートマーカーとしてそれほど適切かどうかも不明です。
また、統計学的有意差があるということと、皆様のイメージとして「差を感じる」というのは別物ということも知っておいても良いかもしれません。
イメージ的には免疫力を下げないことが重要なのではないかと思います。規則正しい生活とバランスの取れた食事、適度な運動という当たり前と思われる健康的な生活でしょうか。
人とのコミュニケーションや笑いも重要なのかもしれません。（この辺は怪しい話になってきてます、すみません）
激しい運動は健康的には避けた方が良さそうですが、フルマラソンなども達成感・幸福感に繋がるなら、「健康が全て」ではないので控えるべきとは考えませんし、そこはバランスの問題でしょう。
現時点では、不健康な生活はしているけど〇〇というヨーグルトだけは食べているから大丈夫ということだけは流石になさそうだ、ということは知っておいて下さい。（コメント読むような方は知っていると思いますが）
