外来患者の3%に抗体 神戸市立病院調査、千人対象
コメント
注目のコメント
当院感染症科からの報告です。
神戸の重症患者さんを全て引き受けてきたためでもありますが、院内感染でお騒がせしております。現在、本来の病院機能を回復するべく努力しています。
早くからCOVID-19パンデミックの診療の中心にあったため、様々なことが少しずつですが分かってきています。
あくまで個人的な意見としては、急速に重症化することはあるものの、不顕性感染も多く、インフルエンザと比較して極端に恐れるべき対象ではないのではと感じています。
有益と思われる情報、データは引き続き発信していく予定です。
(なお、私は病院機能停止の煽りをくって暇になってしまった外科医なのであまり貢献できていません)発熱外来の患者さんは対象からはずしているものの、
この神戸市立病院は先月院内感染があった病院なので、定期的にここに通院している患者さんについては、受診時の感染暴露のリスクは市中よりも高かったと考えられるので、
市中の既感染率よりは高い数字かもしれない。
『PCR検査で把握されている人数よりすごく多い』のように報じられることが多いですが、PCR検査はこれだけ検査を絞ってきたのだから、全数把握しているわけではないので、今まで分かってる感染者数より多いのは当たり前です。
重症例、死亡例はほぼ全例把握されているでしょうから、抗体検査で感染の実態がわかることで、重症化率、死亡率がより正確に算出できるようにはなりますね。3%!え、そんなに少ないの?と感じました。
ニューヨークで新型コロナウイルスにすでに感染したかどうかを確かめる抗体検査を行ったところ、4人に1人の高い割合で抗体が確認されています。ドイツのある街では7人に一人。モスクワでは、10人に一人。
では可能性は既知のウィルスや既に獲得している免疫によって日本人はコロナウィルスに罹りづらいということでしょうか。
ママがしっかりとスタンプラリーしてくれているB型肝炎、ロタ、ヒブ、肺炎球菌、四種混合、ポリオ、BCG、MRといった予防接種の中に感染抑制に係るヒントが隠れているのではないでしょうか。後続の研究が待たれます。