ボーイングCEO、回復には数年要する-シアトル・タイムズ (訂正)
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注目のコメント
このニュースは昨晩のエアバスの資金支援要請と同様、影響の深刻さを思い知らされます。個人的な一番の関心事はレイオフされたブルーワーカーの雇用吸収先。
飛行機需要の減退は、更改タイミングの延伸や新品需要の縮減をまねき、中古の値下がり、新品の値下がり供給量の減少、そしてレイオフにつながる。またこの減退は、中期的とならざるをえず、キャリアチェンジしなければ、レイオフされた従業員の生活が成り立たない。
先行指標のアメリカの影響は日本も必ず大きく受けます。人手に頼る産業の大量レイオフ。対岸の火事ではすみません。ボーイングは、MAX問題にコロナが加わり、世界的に大幅に縮小する航空業界を考えると、2.4万人の削減。世界中で航空機が溢れてくる現状考えると仕方がないです。
足元の資金繰りの厳しさ、今後の需要の厳しさへの対応。
米国はこういった調整が法律的にもしやすいが、一方でBoeingに対しては787が大々的にMade with Japanとなっているように、結構サプライヤーが多い。そして日本は良くも悪くも米国ほど雇用調整がしやすくない。また構造物用の炭素繊維の焼成とか、Boeingのための設備などもある。
今後、需要がしばらくは減るなかで、こういった固定費の重さが経営の重しになりそう。一方で、作り続けないとサプライヤーとして選ばれなかったり、技術伝承・進化も途絶えるというジレンマがある。