“世界のアパレル工場”だったバングラデシュを襲う「発注キャンセルの嵐」
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日本製の部品でアイフォンが出来ていて、中国製の部品で日本の家電が作られていて‥というように、この20年間の経済のグローバル化は世界の国々をサプライチェーンで緊密・有機的に繋いで来ました。
その恩恵で、安くて性能の良い製品と雇用が世界中に行き渡って来たわけです。
今回のコロナ禍で各国がロックダウンし、人とモノの交流が切られると、サプライチェーンが途切れるだけでなく、チェーンを構成していた企業も倒産する所が出て来て、再構成するのがかなり困難な事態になります。
結果、まず安くて良いモノの供給がダウンし人々は安価で便利な生活と働き口を失い、次にコロナ禍が収まって来てもすぐにはサプライチェーンも安くて良いモノも動き出さず、雇用条件も悪化するという展開になります。
しかも、最もしわ寄せがいくのがバングラデシュのような、資本とテクノロジーの集積のない“下請け型発展途上国”です。
今回のコロナ禍で、世界の国家間格差は拡大することになるでしょう。
格差の拡大は国際関係の不安定化の要因となって、コロナ禍以前の効率的な分業や協調的な貿易を阻害して、先進国にも大きなコストとなります。
ポスト コロナの国際経済体制は、先進国から発展途上国への支援と協調的対応が必要になります。
cf.敗戦国ドイツに厳しく対応した第一次大戦後の展開と、敗戦国日本にマーシャルプランで協調的に対応した第二次大戦後の展開の差が、参考になるかもしれません。
注目のコメント
記事内記載の通り、バングラデシュの縫製品輸出の割合は高く、国民の多くの方々が縫製業に従事していらっしゃいます。
キャンセルはたまったもんじゃありませんが、
バイヤーの国々もアパレル各社が苦戦。
グローバル化による世界中のサプライチェーンが、
本当の危機を迎えております。
仮にバングラから、アフリカへシフトしたとしても
アフリカへの感染拡大の懸念も否めず
再び🇨🇳チャイナシフトしていく事も考えられると思います。(そうなると、益々中国の一強状態)
しかし、今はバングラ政府にどうか自国の大切な成長産業を守り抜くアクションを起こして頂きたい。”バングラデシュにあるアパレル関係の工場は、約4兆3000億円規模の同国の輸出の約84%を占めている。”
以前、仕事で1度だけバングラデシュに出張に行ったことがありますが、ここまでアパレル関連のシェアが高いと知りませんでした。
企業もそうですが、一つの事業への依存度が高いと、その事業が危なくなった時に一気に崩れ落ちるのが辛いですね。
今は世界中が厳しい状況であったり、外出制限があったりして支援も難しいので、かなり厳しそうな状況ですね。。