サウジが既に減産開始、OPECプラス合意の予定日より先行-関係者
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状況を考えると決して驚かない。
すでにコロナウイルスの感染拡大の影響を受けて世界中での原油への需要が下がる中、OPEC Plusでの協調減産をもってしても、供給余剰を埋めることはできず、貯蔵量の限界が来ている。WTIの5月物で初のマイナスを記録した影響を受けて、6月物も価格の下落が進んでいるが、このままいくと、原油国の財政破綻が連鎖的に起こる可能性が高くなる。アメリカのシェール企業もさらに倒産やデフォルトが相次ぐだろう。そして、そこで生まれたネガティブな心理は、さらにマーケットを押し下げ、その影響は新興国通貨のさらなる下落と信用不安へとつながり、過去に例を見ないようなデフォルトの嵐が訪れるかもしれない。
詳しくは、https://www.mag2.com/m/0001682898.htmlをお読みください。
注目のコメント
産油国のなかで原油の需給調整役を積極的に担ってきたがサウジアラビアですが、OPECプラスワンの減産交渉がロシアの抵抗で決裂するや否や、需給調整の役割を完全に放棄して大幅な増産に乗り出しました。原油価格の暴落を前にOPECが纏まって漸く新たな減産合意は成立したものの、このままではサウジアラビアは原油価格暴落の“主犯”と擬せられて原油市場での信頼を失いかねません。積極的に減産を進めることで市場の信頼を取り戻し、原油市場のリード役としての地位を守るという意思表示でもあるように感じます。
世界経済減速による原油需要低下量とOPECプラスの減産量との綱引きがどうなるかですが、暫くは原油需要低下量が勝る筈です。
従いまして、先日5月限先物価格が1バレルマイナス40ドルまで下落したように、6月限の先物価格も決済日前にはまた下落する可能性は否めないです。