ハンガリーとセルビアの首都結ぶ高速鉄道建設、中国が融資へ
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ハンガリーのオルバン首相は、強権政治でも知られる政治家ですが、中国との協力を強調することでも有名です。しかし、2月にブダペストを訪れた際、首相府の高官たちは、オルバン首相が中国との協力を誇張するのはEUに対するけん制であると言っていました。まだ、新型コロナウイルス感染拡大の状況がよく知られていない時でしたから、中国のマスク外交に対する期待ではなかったのですが、ハンガリーには、EUが中東欧諸国に対して十分な経済支援を行わないことに強い不満を持っていたのです。また、ハンガリー経済が、ドイツの影響を受け過ぎていることも不満のようでした。
ハンガリー首相府だけでなく、ハンガリー外務省も、中国は実際に投資をしていないが、お金を見せるのが上手い、と言っていましたが、一方で、この記事にあるような高速鉄道建設に対する中国の投資に期待していました。物流ネットワークが必ずやハンガリー経済を活性化させると考えていたからです。
長らく止まっていた高速鉄道建設プロジェクトを開始した中国は、ハンガリーの期待に応えたということになります。中国経済は、米国の圧力がかかる以前から原則を始めており、コロナ危機によってより大きなダメージを受けていることでしょう。この時期に、中国が融資を決めたことは、それだけ中国が中東欧諸国への影響力を強化する必要性に迫られているということでもあります。
