イタリア政府、航空大手アリタリアを6月に完全国有化=産業相
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市場としては想定通りで、ホッとしている市場関係者も多いでしょう。
アリタリアの経営難は今に始まったわけではなく、昨年後半から、政府やイタリア国鉄等のコンソーシアムでの支援が検討されていました。が、新型コロナで更に厳しくなり、3月初旬にMoody'sに「Ba3」に1ノッチ格下げされ、資金調達難が一層鮮明になっていました。
そのような中、支援するはずだった国内輸送業界も厳しくなり、政府全面支援の方向に転換したという流れでしょう。
国際航空運送協会 (IATA)は、4月初旬に、「最悪の場合、4-6月期の需要が7割減少し、2500万人の雇用が失われかねない」と表明しています。既に英国のフライビーやオーストラリアのヴァージンなどの破産やその手続き開始が伝えられています。どこまで広がるのかが焦点でしょう。航空会社は、一般に固定費率が5割以上なので、大幅運休になると短期間に資金ショートします。コロナの収束が見えなければ、必要資金額も定まらないので、国有化やむなしです。@georgebest1969