米失業保険申請、減少も高水準維持 過去5週間で2650万件
コメント
注目のコメント
当初から、このスパイクはカラクリがあるような気がしています。給料よりも失業保険のほうがたくさんもらえる、という矛盾です。
通常は、失業保険のカバレッジは直前の給料の何%と決まっていますが、今回の救済措置で「週600ドル上乗せ」となったので、実は給料を上回ることもありえます。この「ブレークイーブン」が、場合によっては年収6万ドルレベルでもあり(州により%が異なるのでいろいろ)という計算を今朝報道で見ました。雇用主側が必死に頑張って給料払うよりも、クビにすることを従業員は望むという話になります。
PPP(中小企業救済)も、まるで困っていないファンドや大企業が方の網の目をかいくぐって、「非常に安い資金調達法」として悪用しているという話もあり、一方、中小企業の社長がこれを使って従業員を雇用し続けようとすると上の話で逆に従業員に恨まれるということもあり。
失業が大変な問題であることは間違いありませんが、多少眉に唾をつけてニュースをお読みいただくとよいかと思います。海部さんの指摘は、まさにその通りを示す学術的な指摘が存在しています。
https://research.stlouisfed.org/publications/economic-synopses/2020/04/17/unintended-consequences-of-coronavirus-related-unemployment-insurance-tax-laws/
まさに、解雇する解雇されるインセンティブを促す制度設計になっているようです。
それを考えると解雇しやすい環境はまだ継続でしょうか420万件の予想に442.7万件。ただ4月2日の664.8万件をピークに毎週下がってきてはいる。
https://jp.investing.com/economic-calendar/initial-jobless-claims-294
一方で、中小企業についてはPaycheck Protection Programがあるからといったところもあって、あれは8週間(①)。加えて大企業はそういうのがないから、②のDisneyのような動きもある。
その頃にはコロナが収束・終息していてほしい一方で、すでに失われている雇用も多く、加えて今雇用を何とか支えている制度にも限界がある。
①https://newspicks.com/news/4844599
②https://newspicks.com/news/4835456