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だけれど、オンライン=対面ではけしてない。オンラインというとすぐにその同期性に注目が集まって、対面指導というと発想につながる。しかしその授業が昭和・平成のSociety3.0に子どもたちを適合させてきた一律・一斉の授業の再生産となっては元も子もない。
オンライン指導の肝はその非同期性にあって、時間拘束からの解放と間接交流にこそが新しい学びを創り出す。Society5.0の社会を意欲的にそして主体的に生きるための自己調整の力は、子どもたちが自らの学びをメタ認知(モニタリング)して、そこでの気付きをまさにICTを活用して非同期で共有(交流)することで、友だちの様々な学習方略に刺激を受け、そして何より信頼できる他者である先生からの理解と共感のコメントによって自己効力感を高めていくことができる。
オンライン=対面指導という、その同期性ばかりにとらわれると、新学習指導要領が目指すコンピテンシーベースの学びとかけはなれ、ICT活用が旧態然とした授業の再生産の道具となることはなんとしても避けたい。
また、自治体間だけではなく家庭における差も激しいのではないか。既にデバイスなり通信環境がある家ではオンラインラーニングなどで学習を継続できる。一部の自治体ではデバイスやWifiを貸与始めているが。
GIGAスクール構想で2020年度中に小中一人一台が整備される予定で、それ自体は当初の2023年度中整備からの前倒しでとても良い。
ただ、一方でデバイスの供給が足りないなどの課題も出てきそうだ。
教育は今回のコロナで「次の標準とは何か?」を考える必要性に迫られている。
教員がオンラインやリモートですべきことは何か?学校とは何か?親の役割とは何か?など、様々な事象の再定義が必要。
オンライン授業、45分を数時間続けて受けるというのは子どもたちにとっては結構大変なことではないかと。
そのため、どこまで先生がオンラインや録画で授業を行うかという課題もある。授業は既存のコンテンツを活用し、ホームルームなど対面が必要なものだけオンラインでやっている学校もある。
無料Wi-Fiの提供を半年間ソフトバンクあたりにお願いして、
タブレットは1万円とかなら900億円。
国民一人当たりでいえば、1000円未満の負担額。
というか、子どもの未来に対してなら寄付や基金なんていくらでも集まる。
で、Wi-Fiとタブレットの環境が揃えば、
そもそも一斉授業形式なんてzoomで一発じゃないかと思ったり。
先生や、生徒のITリテラシーの問題もあるかもしれないけど、
使い方のわかりやすいレクチャー動画をアカツキあたりのイケてるIT企業に任せて(行政に作らせちゃダメ!)、YouTubeにでもアップして、これみろとやれば一発だと思うんだけど、何がそんなに難しいのかさっぱり分からん。
ただ、一部の生徒向けであっても、何かしらのデジタル教材の利用は選択肢として提示できると思いますので、休校開始から2ヶ月で、
・デジタル教科書やデジタル教材を活用=353自治体(29.1%)
・テレビ放送を活用=288自治体(23.7%)
・教育委員会が作成した授業動画を活用=118自治体(9.7%)
(休校中の全1213の自治体の中での回答)
という数値はかなり寂しいものがあります。
今回の危機対応の問題というよりも、これまでICT化を進めて来なかった、あるいは購入して終わりで使える状態にして来なかったツケが完全に出ています。
未来に向けてではなく、眼の前の子どもたちのために、今こそ教委・学校に進化をもたらさなければと思います。
DXの加速や反転学習のような教育体験の変革をする良いチャンス。
既にインフラ提供が可能な学習塾や予備校などの民間企業との協力を力強く推進していけば、実現できることも多々あるのではと思います。
中国ではこの推進はメチャクチャ早かった。
教育は未来を創る最重要投資。
在り方や仕組みを再定義して、コロナショックから生まれたプラス産物にしていくチャンスだと思います。
もちろん、失敗は必要最小限に抑えなくてはなりませんが、大事なのは創意工夫を繰り返してよりよいものを模索し、成功・失敗事例を皆で共有することだと思います。失敗を批判するときではありません。失敗を恐れて何もしないよりは挑戦者を応援したいです。逆に、何でも実装可能性や費用対効果というものがあるので取り組みをしないことも決断の一つであり、それを批判しないように注意したいです。
「すべてデジタル化、オンライン化すればいい」という意見には私は慎重な立場です。そもそも対面の講義とオンラインの講義では求められるスキルや得られる効果が異なります(体験済み)。「オンラインでできている人がいるからあなたもできる」という議論は無茶振りの可能性があります。「世の中には○○できる人(例えば「フルマラソン走れる」など)がいるのだからあなたもできる」と言っているのと同じことを言っている可能性があります。そんな中、どうにかしたいともがいていらっしゃる先生方を応援します。
たまたま、教育系Youtuberのヨビノリさんの映像をオンライン講義前に紹介してもらったことがあって、まさにそのとおりだと思いました。
「この時代にノウハウは隠すべきものではない」
大学のオンライン授業化への意見をまとめます
https://www.youtube.com/watch?v=4VdJeuOVNDk
普通の授業をやろうと思うから進まないですが、この今のタイミングで何が一番必要かを考えると、クラスの子どもたちと先生のつながりではないでしょうか?ちゃんと仲間も先生もいるよ。お互いに目標決めて乗り切ろうね。ということから始めるべきだと思います。
先生方がこれまでやっていなかったことにチャレンジする姿が見えるようになりました。
現状にそれなりの危機感を持ち、何かしらのことをしていきたいという思いが溢れているのがわかります。
ただ、その一方で、まだ通信環境等を理由にして始めない方々や学校、自治体も見受けられるのも事実です。
個人的には、最近始めた先生方の舞い上がり方が気になります。もともと真面目な方が多い職種なので、一度始めると、突き詰めて作りたくなるし、よりいいものを提供したいと思う先生方が多い。しかしながら、だんだん手段が目的化して、「きっとこうすれば生徒が理解できるだろう」という思い込みで突き進んでしまうところもあります。
休校措置が始まった頃、ZOOMで授業をした様子をYouTubeに投稿しました。再生回数が凄いことになり、びっくりしました。
友人の教員の何人かから、「普段どういう授業をしているかが実は物凄く大きく影響するね。出来る人とそうでない人の差が如実に出るよ」と言われました。
通常の対面授業とオンラインでは環境がかなりちがうので、そもそも全く同じには出来ません。ただ、普段の授業である程度の工夫ができていないとオンラインでの対面授業は結構ハードルは高いと思います。普段から対面を意識した授業ができていない人に対面で!と言われても難しいですよね。
だから、「急にオンライン授業を始めようと思っても無理だよ!」ということではなく、結構本気でいろんなことを考えて、仮説を立てながら、実証実験をするという手順は大切にした方がいいと感じています。
呉々も目先の充実感に教員の方々が舞い上がらないことを祈りたい。
【緊急事態宣言 7都府県の学習塾85%が休校 新型コロナ】
https://newspicks.com/news/4827993
また北海道の教育委員会ではYouTubを授業に活用することを推進するとも発言しています。
【臨時休校 ユーチューブ活用した授業動画の配信を推進へ 北海道】
https://newspicks.com/news/4826669
うちの地方でもこれまで三重県の教育員会は「学びに格差が生じる」とオンライン授業は実施しないとの考えを示していましたが、昨日は四日市の教育委員会が市内の小中学校で生徒を対象にオンライン学習を行うとも発表しました。
【県立学校休校 遠隔授業の体制整わず 三重県教育長会見】
https://www.isenp.co.jp/2020/04/16/44101/
地方でも今後は広がるように思います。
ご参照
【「対面指導」崩さぬ文科省 オンライン授業に壁】
https://newspicks.com/news/4840910
▽デジタル教材を活用した家庭学習を指導しているところは29%、
▽テレビ放送を活用した家庭学習を指導しているところは24%、
▽教育委員会などが作成した動画で学習支援しているところは10%、
▽パソコンなどの端末を使って対面でのオンライン指導に取り組んでいるところは5%
我が子の通う小学校は先生が授業を教えてくれる様子を動画で撮影し配信してくれるので、毎日更新されるそれらの動画を見て子供は楽しそうに学んでいます。新しいことを学べるワクワク感もあるみたいですが、先生の姿を見て声を聞けること自体を楽しんでいる様子です。
オンライン授業と言うと一般的にはWeb会議の様なインタラクティブなやり取りを求めるのかもしれませんが、まずはできることから順々に始められれば、それで十分かと思います。高い目標を目指してなかなかスタートできないより、できることをすぐに始めるほうが良いですよね。
▽デジタル教材を活用した家庭学習を指導しているところは29%、
▽テレビ放送を活用した家庭学習を指導しているところは24%、
▽教育委員会などが作成した動画で学習支援しているところは10%、
▽パソコンなどの端末を使って対面でのオンライン指導に取り組んでいるところは5%でした。