コロナ後の基盤に…あなたのデータ生かす新ビジネス「情報銀行」全貌
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「各プレイヤーは競争領域として多くを明かさないが、個人に成長を感じさせるサービスが一つの可能性として指摘される。健康や金融、学習に関連した個人の現状を可視化し、その向上を促すようなサービスが想定される。」
情報銀行は当社も一部関わっていますが、対象は医療情報、つまり個人のヘルスケアデータです。自分の検診データを情報銀行にあずけて複数の医療機関がアクセスできるようになれば、いざと言う時にどの場所の医療機関でも行けるようになります。現在は妊産婦さんを対象とした実証段階ですが、例えば高齢者が医療機関にかかる時なんかには有効だと思います。高齢者になると同居している家族であっても、逐一健康状態や病歴、服用している薬(過去のものも含めて)を医療機関で申告するには限界があります。信頼できる医療データに医師などの専門家が直接見た方が素早く対処できるという意味で、情報銀行の果たす役割には期待したいです。
他方で、情報銀行にたまった医療データを創薬や治療法の研究に活用することで、創薬研究スピードが上がるなどの効果も期待できます。今回の新型コロナのような新しい感染症に対処しなければならない時、特に有効かもしれません。大事なのは、大手企業の参入ではなく、
庄司先生のおっしゃる通り、
個人に寄り添った、個人が便益を感じられるモデルを作れるか。
私は、従来の銀行が情報、というアセットを扱えるようになることに対する不安の方が大きい
結局、一番個人データが必要とされているのはマーケティング。
ただ、マーケティングの恩恵を個人が感じづらいのも事実。
Facebookのようなキラーサービスが引き換えに利用できれば話は別ですが。90年代後半に米国でデータプライバシー懸念と個人データの収益化からinfomediaryと呼ばれるデータ仲介モデルが立ち上がりましたが、収益化が難しく成り立ちませんでした。
Infomediary
https://en.m.wikipedia.org/wiki/Infomediary
当時はドットコムバブルに呑まれた形でしたが、このモデルが上手くいくかは、まだわからないですね。