中国GDP、前年同期比6.8%減 初のマイナス成長 新型コロナ影響
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記録的なマイナスになっていますね。
部門別統計(中国語、ページ下に表)http://www.stats.gov.cn/tjsj/zxfb/202004/t20200417_1739327.html
第一次産業がマイナス3.2、二次がマイナス9.6、三次がマイナス5.2。実は農林水産業にも想像以上の打撃が出ています。小豚の出荷量はマイナス30%。今年年末の豚肉価格に響くはずです。
また消費者物価価格が4.9パーセントと莫上げしているのも重要な問題です。食品が20%もの上昇です。
社会消費品小売総額は3月期にマイナス15.8%。1、2月のマイナス20.5%からは改善したとはいえ、まだまだ厳しい。ネット通販も1~3月の伸びは前年比5.9%増と、伸びは鈍化しています。ネットに特需があったとはいいがたい数字です。3月末から電子商品券などの消費刺激策が始まっているのですが、それでどこまで回復するのか。
http://www.stats.gov.cn/tjsj/zxfb/202004/t20200417_1739331.html
可処分所得はマイナス3.9%。経営的収入がマイナス7.3%とえらいことになっています。
http://www.stats.gov.cn/tjsj/zxfb/202004/t20200417_1739334.html
中国の景気対策については本日売りの週刊ダイヤモンドに寄稿しているので、興味ある方は読んでいただけましたら。▲9%とか予測している機関もありましたから、想定の範囲内ですね。
むしろ三月からの経済指標はV字回復している一方で、感染者数に増加に兆しが出てますから、むしろ中国は経済というより感染の第二波が来るかどうかが注目でしょう。これは私の予想も大きく下回りました。
内訳をみると、社会消費品小売総額(消費)が3月単月で15.8%減、1Q(1-3月)で19%減となっています。リアルの消費は厳しい移動制限の影響が直撃していますが、その一方で、ネット消費は1Qで0.8%減にとどまっています。ただし、ネット消費の内訳をみると、モノ消費は5.9%増ですので、サービス消費が落ち込んでいる状況です。
工業生産は1Qで8.4%減ですが、3月単月1.1%減にまで回復してきており、生産ラインが徐々に正常化しているのが確認できます。
産業別にみると、第一次、二次、三次産業がそれぞれ3.2%、9.6%、5.2%のマイナスでした。
第三次産業に関しては、情報サービス部門で13.2%増となっており、リアルの落ち込みを、ネットサービスで補ったような形となっています。