北朝鮮が短距離巡航ミサイル発射 複数発、韓国軍発表
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まだ正確な情報が出揃っていませんが、第一報から推測すると2017年に試験発射された対艦巡航ミサイル金星3型と思われます。
タイプの異なる複数のミサイルが発射されたとの報道もあるので、空と陸から共同で対艦攻撃を行う演習を実施している可能性が高いです。
金星3巡航ミサイルは、ロシアのKH35の技術をベースに北朝鮮が開発した新型で、射程130キロのオリジナルとは異なり200キロ以上の飛距離を持ちます。
因みにオリジナルのKH35は高いジャミング耐性を持ち、20キロ先の標的を捕捉する能力を持ったレーダーホーミングと精密レーダ高度計によって海上ギリギリをシースキーミングして、艦艇を攻撃する能力を持ちます。
又そのターボジェットエンジンは、より長い射程を持つミサイルには必須の技術です。
北朝鮮の技術が現在オリジナルのKH35にどのあたりまで近づいたのかは不明ですが、対艦ミサイルの技術もそれなりに向上している可能性が高いと言えます。
なお、対艦用の戦術ミサイルですので、日本には全く届きませんので例によってあまり気にしないようにしましょう。やはり、北朝鮮はまた挑発行為に出ました。それほど、金正恩委員長の危機感は強いということでしょう。北朝鮮国内は、新型コロナウイルスによる新型肺炎流行の深刻な影響を受けていると考えられます。
金正恩委員長は、自らの権威を守るため、現在の政治体制を維持するために、国民に対して、軍事力の誇示に頼るしかないのかもしれません。