アフリカでの感染爆発はケタ外れの悲劇を生む
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アメリカの仕事仲間が書いた東洋経済の記事です。タンザニアをはじめとする政府と連携を取りながら、アメリカ側にNGOを設立し、長年人道支援活動をしている人です。アメリカのNGOを通じて、通常は様々な支援が出来るのですが、今はそのアメリカがそこどこない状況、、、、。是非読んでいただければ嬉しいです。
注目のコメント
「一番人気のある占い師は、大変なことになるぞと言う占い師。もし実際がそれほどひどくなければ、良かった、おかげで警戒できたと喜ばれる。一方で、希望がある、大丈夫と言う占い師は、ひどいことが起こってしまった時、お前の言うことは当たらなかった、騙されたと石を投げられる」という言葉を思い出しました。
感染の拡大を考える上で、都市部と農村部は分けて考えた方がいいです。農村は書かれている通りコロナ以前から医療設備が整っていないですが、いま感染者が発生し、対応が喫緊なのは、海外と交流があり人口密度が高い都市部です。いまは都市の話をしているのに農村の医療設備不備の事例は適切ではありません。イースター前に都市封鎖した国が多いのは、農村に広げないというほぼすべてのアフリカ政府のコンセンサスがあるためです。
感染者数がまだ少ないと数値を見て安心している国など見当たりません。（ただタンザニアは相対的に対策を取っていないので、同国のことだけならばそうかもしれません）ドラスティックな対応とは、空港封鎖、ロックダウン、公共の場所でのマスク義務付け、検査数の大幅拡大、戸別訪問による感染者洗い出しといった、まさに今アフリカ各国で取られている対応を指すのではないでしょうか。医師団の派遣要請やヘルスワーカーの増員は行われています。
一番最初に「アフリカが危ない」と警告を発したのは、長年アフリカの感染症に関わっているビル・ゲイツ氏でしたが、アフリカの人たちは怒っていました。「いつでもアフリカが危険だと思いこむのは偏見だ」と。ただ、彼の発言の効果もあってか、日本よりもアメリカよりも早く対策はとられています。ゲイツ財団も大きく関わっています。
経済的にも医療体制としても脆弱なアフリカで、もしパンデミックが起これば、先進国より大変な状況になることに異論がある人はいないと思います。一方で、このコロナは長丁場です。アフリカはこれからも経済活動を続け、輸出をして、投資を呼び込まなければなりません。感染以外で今懸念されているのは、経済活動が止まることでの都市部での暴動や政治的対立の激化です。子どもの頃と書かれている頃（80～90年代でしょうか）のような貧困や内紛の時代に戻るわけにはいきません。ワーストケースを想定し対策をとりつつも、刺激的な言葉で恐怖を煽りたくないというのが、多くの人の総意と思います。確かにサブサハラアフリカ大陸での感染は拡大しています。この1週間で *()は死者数：
南アフリカ：1585 (9)→2028 (25)
ナイジェリア：210 (4)→318 (10)
エチオピア：38 (0) → 69 (3)
一方で他国は：
日本：3271 (70) → 6748 (98)
UK：41907 (4313) → 78995 (9875)
と、感染爆発はまだしていません。初感染者発見からまだ日が経っていませんが、感染者0でロックダウンを開始した国@アフリカもあるほど、決断は早かったです。しかし、記事にある通りの公衆衛生レベルの低さと、先日コメントした通り、輸入依存の国の食糧不足など外部の問題も顕著に出てくるでしょう。ゲイツも今日の日経で言ってましたが、途上国は本当にここから危機です。教育水準が低いので、行動や意識改革も時間はかかりますし、なにせ日々の生活資金に余裕がある人は多くありません。弊社でできることは既に現地で行なっていますが、今後日本はじめとした国からのサポートも要すると考えるので、その辺りも忘れないようにしたいですthx.
Source : WHO
