救急医療「崩壊すでに実感」、受け入れ困難 2学会声明
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都内で発熱患者が何十件も断られるケースは一週間前から常態化している。元々キャパシティがギリギリである背景、発熱患者はコロナ院内感染のリスクであるだけでなく他の救急患者(大動脈解離や脳出血など)に比べて報酬が非常に低いことも病院側が敬遠する理由の一つとなっている。
一方で医療業界も他と同様一般患者は激減し、緊急事態宣言中に一時閉院する医院も少なくない。そういった施設の医師、医療従事者を一時的に活用する仕組みを作ることは可能だと思う。
ちなみに、コロナ陽性なら即入院という以前の原則は崩壊しており、呼吸が安定していればCTで肺炎があっても自宅待機となるケースが多いです。
足りないのは重症ベッドです。これはほぼ知られていないことですが、首都圏の多くの救急救命センターはCovid患者を受け入れてません。このままではいざというとき、近くに大きな病院があるだけでは助かるとはいえない状況です。イタリアのようにならないようにトリアージュを徹底し、重症のみをオールで受け入れるドイツを見習うべきです。
なぜ救急救命なのに?については、うちは感染症指定でないからというのが建前、おそらく本音はそもそも防御のリソース(マスクや防護服)が不足していることと、軽症でもコロナであれば入院必須というルールでセンターが機能しなくなるからです。大学病院の場合は本院に従うという流れも強いと聞いています。COVID19の指定感染症としての類型を二類から三類に見直すことは早期に必須ですね。
ps. コロナにまつわる課題の全体観については、先週末にブログでまとめたので、こちらをご覧ください。今週のWeeklyOchiaiでも概略をお話ししたものですがあれだけではよくわからないと思いますので。
https://kaz-ataka.hatenablog.com/entry/2020/04/04/190643ERは、もともとキャパに問題があった。
そこにコロナが起きたので、当然のごとく破綻しつつある。
当面どうするかは、現場と厚労省に任せるほかないが、
一段落したら、政府には長年の課題(ERに成りてがない、勤務が厳しすぎる→患者のたらい回しが起きる)を解決してこなったことを大いに反省してもらいものだ。(医師会も同罪もかもしれない。)