エイズの教訓:ワクチン開発を当てにするな
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これは重要な点です。エイズも、SARSも、結局ワクチンができていません。
先日、バイオ系ベンチャー投資家と話して思ったのですが、例えば癌の治療を発見すればとても儲かるので、たくさんベンチャーが頑張っています。しかし、流行病の場合は、治療や予防の薬を作るのが難しく、頑張って作ってもできた頃には流行が終わっているかもしれない。商売としてのリスクはとても大きいということになります。
反ワクチンの人たちは「製薬会社が儲けようとして義務付けている」といいますが、ワクチンは全く儲からないそうで、だからワクチン製造をやめてしまう会社も多い。
だからこそ、先日話題になった、ビル・ゲイツのワクチン製造への先行投資という、「利益度外視」でなければできないということになります。そして、それでも「一つもできない」ということもありえます。
ワクチンには、あまり過大な期待を持たないほうがよいように思います。ワクチンはできるかどうか分からないが、結果的に感染を広めない生活の仕方を、思考錯誤して見出していくんだろうなあ。これからの長い月日。
どよーんとした気持ちになるな。治療薬が見つかれば良いのだが。
(以下本文抜粋)
彼らはさらに、実現しないかもしれないワクチンの開発を信じるのは誤りで、偽りの希望はそれ自体に副作用のある強力な薬だと述べている。ドナルド・トランプ大統領に助言している専門家たちは、AIDSワクチンの発見に地球上の誰よりも近づいた。それでも、何十年もかけて試みながら、いまだに発見には至っていない。
ただ、有効な治療薬によって潮目が変わる可能性はある。ワクチンがないなら、的を絞った治療で患者の命を救えるかもしれず、最も高リスクの患者の健康を予防的措置で守れるという。