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経済ニュースを「数字」でつかむNewsPicks編集部オリジナル連載。NewsPicksが注目する企業の決算・会計から、マーケットの話題、投資まで。様々なテーマを「キーナンバー」で読み解くことで、ビジネスパーソンに必須の「数字感覚」を養おう。
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家具・インテリア首位。製造物流IT小売業をコンセプトに、中間コストを極力削減する独自のビジネスモデルを展開。2021年に島忠を子会社化。DXも内製化すべく、2022年にニトリデジタルベースを設立。
業種
家具・インテリア専門店
時価総額
2.71 兆円
業績
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過去の不況下で、似鳥会長がどのような意思決定をしてきているのか?
●1985年のプラザ合意を機会に変える
予測:円高になり海外製品が安く買える
対策:海外製品を輸入
結果:ビジネスモデルの基盤をつくる
※当時は安かろう悪かろうになり、必ずしもうまくいったわけではない
●1993年のバブル崩壊を機会に変える
予測:バブル崩壊後に土地価格が下がると事前予測
対策:土地バブルが完全にはじけたタイミングで本州に進出
結果:市場を広げて規模拡大
●2008年のリーマンショックを機会に変える
予測:アメリカの不動産バブル崩壊を予測
対策①:外債を全て売って手元資金を増やす
対策②:値下げ宣言(他社は手元資金に余裕がないためできない)
結果:売上規模拡大
下記の記事のインタビューを要約してまとめています。
参考:ニトリが不況を経るにつれ成長した理由、似鳥昭雄会長に聞く
https://www.msn.com/ja-jp/news/money/%E3%83%8B%E3%83%88%E3%83%AA%E3%81%8C%E4%B8%8D%E6%B3%81%E3%82%92%E7%B5%8C%E3%82%8B%E3%81%AB%E3%81%A4%E3%82%8C%E6%88%90%E9%95%B7%E3%81%97%E3%81%9F%E7%90%86%E7%94%B1%E3%80%81%E4%BC%BC%E9%B3%A5%E6%98%AD%E9%9B%84%E4%BC%9A%E9%95%B7%E3%81%AB%E8%81%9E%E3%81%8F/ar-AABenN5
●コロナ後について
・建築費が現在の半分になる
・土地は場所によっては1割〜3割下がる
・EC化率は欧米に近づき2桁になる
日本全体で不況をチャンスに変えていきたいですね。
土地も、場所によっては、1〜3割くらいまで下がるでしょう。特に、大阪とか東京にも土地をいくつか買っています。建築費が下がったら、いつでも出店できる準備もしています。
今年や来年は、ありとあらゆるものが極端に下がってきます。『投資のチャンスである』『投資が安く済む』と考えています。
あと、不況になると、採用もやりやすくなり、優秀な人材のスカウトもしやすくなります
ニトリは「お値段以上」で知られるように、景気が悪い中でもお値打ち感で相対的に強かった。一方でここしばらくの好況局面では、これまで値下げしすぎたと値上げした(下記は2014年末の記事)。値上げすることは顧客の期待値(コスパ、ブランドなど)を変えることで極めて難しく、その両方を行き来しているのはとんでもないこと。
34年連続となるだろうか?
https://newspicks.com/news/731917
"特徴的なのは、「80%のお客さんがネットと店を行き来している」(似鳥会長)ということ"
たしかに、大塚家具さんしかりカリスマ経営者が短期的に素晴らしい商品を開発することはできても、そのあとは続かないことが多い中、ニトリさんは「現状否定」というカルチャーが会社自身の一つの大事な指針になっているらしく、これが高い利益率をキープしている要因だと感じました。
(ちなみに、その際、本社にもお邪魔しましたが、とても活気のあるオフィスで、まだまだ伸びそうだなー、と感じます。)
ニトリさんは、この時代に生まれたジャパニーズグレートカンパニーの一つだな、と最近感じてます。面白い記事でした。
ニトリが強いのは、年々商品のレベルを上げてきていることはもちろんですが、似鳥会長の景気の先読み力も大きい。
これから訪れるであろう景気の後退局面に、積極的に投資していくことを表明した似鳥会長。その思惑は、記事の後半にまとめました。
また不況の時こそ「おねだん以上」のキャッチフレーズは効きますね!