FRB、大手銀に配当停止命じる公算小=関係者
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コメント
注目のコメント
米国の伝統的な銀行が自己資本の面で頑健性が高いことが明らかである以上、米銀の経営者が本当に懸念しているのは、配当停止によるstigmaの発生ではなく、投資家への還元の減少に伴う株価への下落圧力の方だと思います。
一方で、英国を含む欧州の大銀行は当局の説得に比較的簡単に屈服しましたが、それは英語版のオリジナル記事が説明している配当性向の違いによるだけでなく、今回の危機以前から米国に比べて少なくとも収益性の面では弱さがあり、当局との関係の維持に一定の配慮をせざるを得ないことを反映しているように見えます。
その意味では、米銀が当局の説得に対して強気に反応することももっとだと思いますが、以前のピックで説明したように、今回の問題もこれから信用リスクの点で米銀にストレスをかけていくリスクも残るだけに、米国当局も米銀の経営者も配当の扱いに関しては拙速な対応を控えて、しばらく様子をみることが望まれます。