【解説】「中国版スタバ」偽りの急成長を暴いた告発文書
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注目のコメント
途中で私がちょろりと出てきてます。初めは話題の作り方とターゲティング含め、センセーショナルで面白かったのですが、飽きられないように話題作りをしたり、市場環境が変わったりという変動の中で、どんどん追い込まれていった印象を受けます。
ちょうどアフターデジタル2をリアルタイム公開執筆しているのですが(以下で読めます)、「続スタバvsラッキン」を書いていたところだったので、変化の速さが悩ましい、、、笑
http://bit.ly/AFTERDIGITAL_2_beBit
冗談じゃなく、このタイミングで国際社会からの中国への目が厳しくなるのは、残念だなと思っています。野良ピッカーですが少しだけ取材協力させて頂きました。
以下は中国で実業やってる人間としての私見です。
特にビジネスサイクルが早く競争が激しい中国では、スタートアップの創業期は基本どこも赤字なので、バリュエーションの拠り所が売上高/販売数の成長率や市場シェア等の表層的な指標に依存するのは止む無しと思います。
しかし事業に強い思い入れを持ち、持続的な発展のために早期黒字化に向けた努力を重ねている起業家ばかりではない。
「創業期の赤字は止む無し」を逆手に取り、カネ余りの資本市場から調達した資金を燃やしながら大赤字で膨張して評価額を吊り上げ、爆弾が破裂する前にIPO→ストックオプション換金、又は事業売却(Mobikeのケース)することで、事業本体ではなくストックからキャッシュを生むことしか考えていないプロ起業家が中国には数多くいます(中国に限りませんが)。そして燃料となる資金の呼び水が膨張率である以上、Katoさんの言う通り粉飾のインセンティブが存在します。
事業自体に持続性が無いのでこのやり方はババ抜き、それもババの在り方(株価暴落タイミング)を経営陣や初期の出資者が知っているババ抜きです。事業の可能性を信じて純投資した投資家を愚弄する行為だと個人的には思います。
Luckin Coffee経営陣の黎輝&陸正耀&銭治亜には神州優車(UCAR)をLuckinと同じ様にキャッシュバーンで急膨張させて(香港で)上場させ、その後lockup終了直後にストックオプションを大放出して16億ドル荒稼ぎしつつ株価を55%希釈させた過去があります。https://d.kuku.lu/d5f7b970e6
ちなみにLuckinショックに引っ張られ昨日時点で同社株価はHK$1台の紙切れと化し取引停止となりました。
Luckinの創業者やAラウンド投資家はほぼ全て神州系、粉飾決算の責任をCOOに押し付けトカゲの尻尾切りするようだが、、、
Muddy Waterの匿名告発によると案の定1月頭の時点で既にshare pledgeで神州系株主は持株の49%をcash out済み。
https://cdn.gmtresearch.com/public-ckfinder/Short-sellers/Unknown%20author/Luckin%20Coffee_Anonymous.pdf中国の新興コーヒーチェーン「ラッキンコーヒー(瑞幸珈琲)」は2019年の売り上げの大半を占める22億元(約335億円)の売上が不正計上という信じられない粉飾決算があったと発表しました。
どうしてラッキンコーヒーが注目を浴びていたのか、そして、粉飾を認める発表までの経緯を記事にまとめました。
アフターデジタルの主著者の藤井保文さん、そして記事中ではコメントご紹介できていませんが、熱心にラッキンコーヒーをウォッチしているPickerのkaku Kさんにも、情報収集ご協力いただきました。
原典に当たられたい方はこちらをご参照ください。いずれも英語。
<匿名報告書89ページとツイート>
https://drive.google.com/file/d/1LKOYMpXVo1ssbWQx8j4G3-strg6mpQ7F/view
https://twitter.com/muddywatersre/status/1223274746017722371?s=20
<ラッキンが粉飾決算を公表したSEC提出資料>
http://investor.luckincoffee.com/node/6886/html
【追記】
あまりの不正の巨額さに、私自身棒グラフを作りながら自分の見間違いかもと不安になり、何度も単位や金額を見直しました。でも、やっぱり間違ってはないんですよね…