感染者続出の空母、艦長を解任 SOSメール、部外者にも
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太平洋艦隊の空母セオドア・ルーズベルトのコロナウイルス感染者は本日までに97人が確認されていますが、実数は既に150-200名近いという話もあり、まさに緊急対応を要する事態になっています。
軍艦は個室があり感染者を隔離することのできる一般客船と異なり、防御力を上げるため多数の隔壁によって細かく区切られた空間と遮られた通路からなっています。
そこに最大3950人の兵員と2480人の航空要員が乗船しているわけですから、実はこれ以上ないくらいの三密の場となっているわけです。
解任されたクロージャー艦長の行為は明白な軍紀違反とは言え、それだけ事態は深刻になっていることの証と言えます。
セオドアルーズベルト以外のアメリカ艦船でも同様の問題が発生していることは十分考えられ、軍の作戦行動にも大きな障害が出ることになりそうです。米海軍の戦略的には敵に弱みを見せてはいけないという観点からは艦長の軍以外への情報漏洩は問題行為と見なされてしまうのは否めないです。
然し乍ら、艦長にそのような行動を取らせてしまった米海軍上層部にも問題があるのは明白です。艦長は船員の生命の保全 vs 海軍の掟の遵守の二者一択で上層部からの指示の遅さが故、船員の生命の危険を優先したのでしょう。
艦長解任が適切な判断かは別の問題ですが、身を張って部下達の生命を守った艦長の行動は人道的には正しかったと言えます。
問題は敵国である中国が弱体化してしまっている米国海軍の隙を狙って東シナ海や南シナ海を支配する動きに出るか否かです。空母の数だけを見れば、米海軍は確かに整備中の空母が多く南シナ海に配備できる空母がなくなってしまっているのは事実です。米国空母11隻に対し中国の空母は「遼寧」と「山東」の2隻に過ぎません。しかも電磁カタパルト装備している空母はなくスキージャンプ式という旧式モデルですから米国空母の性能と比較すると雲泥の差です。その点から見れば、空母の存在は性能というより抑止力の効果としての役割が大きいと言えるのでしょう。
いずれにせよ、今回の情報リーク事件後、中国もロシアも南シナ海での動きが活発化したのは事実です。「セオドア・ルーズベルト」が新型コロナの影響で運用できないとなれば、米海軍が南シナ海に派遣できる空母はゼロとなり、性能が低レベルの空母「遼寧」を含めて米海軍に並ぶ数の艦艇を運用する中国海軍との間の戦力バランスが狂うことになります。また、米空母の空白を確認するかのように、4月3日にはロシア最新鋭のステルス・フリゲート艦の「ソブエルシェンヌイ」と「グロームキー」の2隻が対馬海峡を抜けて東シナ海に入ってきました。
今回の事件で中国軍が台湾に攻撃を仕掛けたり、尖閣諸島を占領する行動に出た場合、空母を中心とした艦隊を主軸として戦闘を遂行する現在の米海軍戦略は効果的に中国軍を反撃することが不可能である、という深刻な事態に米海軍は直面してしまったのは事実です。前後関係がわからないので、コメントできない
少なくとも、セオドア・ルーズベルト内の診療設備で、コロナウィルスの検査ができるとは思えないので、外部で検査して、コロナ感染が発覚した後の話のように思える
そうだとすると、既に感染者がいるのだから、狭い艦内で感染が広まっていると判断できる。それを通常通り、乗員を下船させるのは、艦長の判断として問題があるだろう