年金運用の赤字、過去最大に 1~3月期、新型コロナ株安響く
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一過性の判断から減損処理に関する寛容さを甘受する人々に限って、長期的視点を必要とする年金運用の短期的な悪化に目くじらを立てる。
年金運用の捉え方は、金融リテラシーの鏡なので無理もないか。たぶん、このニュースはGPIFさん、ガバナンス大丈夫ですか?と言いたいのだろうけど、それなら一過性の損失のニュースでなく、体制であったり、人材配置にもっとフォーカスしてはどうだろう。
景気も株価も日本は山と谷を繰り返し、一部の国ではトレンドは長期でプラスなのだから今後政府が支払うべき年金債務は、年金裁定を終えて支払い義務が確定した分だけで2000兆円に及びます。GPIFが運用する資産はその1割にも満たない額で、多少儲かった、損したと騒いでも、年金財政に及ぼす影響は高が知れています。
運用上のリスクは、一定期間の収益の振れ幅です。国債などを減らして株を増やせばリスクが高くなるかわり中長期的な期待利回りが高まるし、逆に行けばリスクは低くなるけど期待利回りも下がるというのが理屈です。どこを狙うかは運用する人達に任せるしかないわけで、一喜一憂しても仕方がないように思います。年金財政の大きなリスクは、GPIFが運用する資産の多少の振れ幅以外のところにありそうです。