中国、感染・死者数を意図的に過少報告と米情報当局断定-当局者
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この一週間で、英米のメディアや政府関係者、専門家の間で中国の死者数の発表には懐疑的な見方が増えていますが、政府の意思決定の重要な決め手となる情報当局のインプットはより信頼度も高く、注目すべきファクトの一つです。
他にも、米政府系放送局ラジオ・フリー・アジア(RFA)によれば、武漢市において、感染拡大ピーク時の1カ月間に2万8000人の遺体が火葬されたことが確認され、市民からも報道発表に懐疑的な見方が広がっています。予想では4万人という数字が出され、専門家の中でも妥当な数字であることが確認されています。
香港紙サウスチャイナ・モーニング・ポストも、市当局者の話として、1月中旬から2月までは現場が混乱し、「疑い例」の患者数は公式に集計されなかったと報道しています。
タブロイド紙ではありまが、英紙のメール・オン・サンデーでは、ジョンソン氏の科学アドバイザーたちは、中国における感染者数は報道の15〜40倍というブリーフィングを行ったという記事を出しています。
中国の実態について、本当に地に足のついた分析を行うには事態が終息するまで待たなければならないかもしれません。
参考までに:
・RFAの記事https://www.rfa.org/english/news/china/wuhan-deaths-03272020182846.html
・デイリー・メールの記事:https://www.google.com/amp/s/www.businessinsider.jp/amp/post-210282疫学的な問題として正確な統計を取っていないことは問題だが、外交安保上、中国が数字を過少報告することにどこまで問題があるのか、よくわからない。感染が終息したという宣言をしたけど終息していないということであれば問題だが、中国は終息宣言しているわけではない。これが問題になるのは、1)中国はやっぱり嘘をついているから信用ならない、2)アメリカの感染者・死者が中国を超えたからといって、中国が嘘をついているからどちらが上か関係ない、といった文脈があるからなのだろう。まあ、統計で嘘をつくのは論外なのだが…。
アメリカは、良い顔をしてイタリアなどの国に手を差し伸べている中国を「消防士のふりをする放火犯」(the Chinese Communist Party is acting as both the arsonist and the firefighter)として、手厳しく非難しており、怒り心頭の模様。
『元々お前らが封じ込めに失敗したからこうなったんだろ』というやり場のない怒りや、アメリカが持ち込んだウイルスだのとデマを流すなどの言動を見るに、「そりゃそうよね」と思います。
その一環で、中国のウソを明らかにしようとする報告の1つなんでしょう。