コロナ対策で独自路線、スウェーデンの賭け実るか
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緩やかなる集団免疫獲得を目指すピークカット戦略、今揺れ動きまくる日本と同じカテゴリの対コロナ戦略。日本の方がまだピークカット出来ているようにも見えるが、スウェーデンの今後も見守りたい。
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欧州や米国の大半の地域では、政府が移動の自由を厳しく制限する中、人々にとって自宅が社会生活の拠点となっている。だが、スウェーデンではオフィスも店舗も開いており、政府が発動するのも制限ではなく推奨にすぎない。これからそうした戦略の効果を見極める構えだ。
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英国とは異なり、自発的なアプローチに対して国民が反発している兆しもほとんど見られない。先週の世論調査によると、感染拡大の防止に向け、成人市民の一人ひとりが個人的な責任を負うべきと訴えたステファン・ロベーン首相の演説を8割が支持した。
先週末のストックホルムでは、前の週と比べて、市民が閉鎖された空間を避け、公共交通機関でも互いに離れた席に座るなどの対策を講じている様子がうかがえた。交通公共機関の利用者数は先週、半減した。
だが、こうしたアプローチを支持する専門家の間でも、他国が同じやり方を踏襲することは困難だとの指摘が出ている。スウェーデンでは文化的に、例えばイタリアほど世代間の交わりが活発ではないという。スウェーデンでは半分以上が単身世帯だ。こうした状況は、より若い層が高齢者にウイルス感染を広げるリスクが低減されることを意味する。
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