【目撃ドキュメント】高級ホテルは、ホームレスを受け入れるか
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ビデオカメラで、米国で最初にロックダウンを発動したサンフランシスコを撮影してきました。
アメリカでもっとも早く外出禁止令を出して、ニューヨークのような惨劇を一瞬の差で押し留めたのが、サンフランシスコ市でした。そこで、起きたことは市内35,000室のホテルが「稼働率5%」に陥るという経済停止でした。
このホテルの経営者たちは、ひたすら固定費を流出させる「赤字の垂れ流し」に耐えるか、隔離対象者やホームレスを受け入れて「生きるために食いつなぐか」という、究極の二者択一に迫られています。地元紙によれば、一泊300-500ドルする高級ホテルすら、リスクをとって、または社会的な使命から、手を挙げているケースがあるようです。
ちなみにグーグルやアップルなど巨体IT企業の影で、サンフランシスコ市内の一部エリアは、異常ともいえるほどホームレスの数が増加。真っ昼間から薬物や注射器が落ちている光景が常態化しており、GAFAの影と言われてきました。そうした社会の歪みが、コロナで一気に噴出しているように感じます。
あなたがホテル経営者だったら、隔離施設として手を挙げますか? 取材プロセスそのものも、御覧ください。サンフランシスコ市内のホテルの稼働率は約80%、それが観光客の激減で約5%にまで減っています。ゴージャスな大理石とシャンデリアやステンドグラスで飾られたロビーには客が一人もいない、そんな異様な光景が広がっています。
ホテルはこの状況でどう生き延びるのか、今、究極の2択を迫られています。
その選択とは、空室にホームレスの人たちを受け入れるというものです。
市が空室を借り上げるという案で、ホテルとしては収入が入るものの、その貸し手が感染していて病院に入るまででもないホームレスの人たち、となれば、どう反応するでしょうか。この状況がすぐに回復する見込みがない中、ホテル側が悩む時間もあまり残されていません。
今回は、映像で街の風景、人々の声を拾いなが今起きている実体経済の問題をレポートしました。昨日に引き続き、今日はシリコンバレー支局からロックダウンによる新たな影響の映像です。
稼働率5%、閑古鳥状態のホテル。
そこで持ちかかったのは市が買い取って感染したホームレスや医療従事者の宿泊施設にするという話。
これは究極の選択だと思います。
背景には巨大IT企業の進出による異常な家賃高騰があります。
コロナによって、アメリカの歪みの一端が垣間見える動画になってます。
また昨日配信した動画はこちら↓
東京の前兆ともされるNYのドキュメンタリー
【ドキュメント】850万人が「封鎖」された街
https://newspicks.com/news/4763807
編集部では海外の支局から
今後も様々なニュースを映像でもお届けいたします。見てくださった方ありがとうございました。