東京の物価、0.4%上昇 新型コロナでマスク価格上昇
コメント
注目のコメント
オイルショックで日用品が消えた狂乱物価の時代を振り返ると、こんな状況でも「東京の物価、0.4%上昇」「マスクは前年同月比で11.3%上昇した」といった程度に止まっているのは幸です。
「プラスは2年9カ月連続」とのことですが、日本と外国との物価上昇率の差や取引構成を反映して日銀が発表する実質実効為替レートは、アベノミクスの7年間で大きく円安に動いています。マスクが値上がりしたり原油価格が下落したり一時的な要因で宿泊料が下がったり、ということで起きる短期的な物価の振れはともかく、円安で輸入資材が上がる影響で、物価はじわじわ上がるはず。とはいえ、こうした形の物価上昇が国を成長させ、個人を豊かにすることはありません。2%といった形式的な物価上昇を追い求めることの意味を再考しつつ、当面は、動きを見守るほかないように感じます。