「サイバー×フィジカル社会」を支える究極の「鍵」のカタチ
コメント
注目のコメント
AIとIoTはフィジカル空間とサイバー空間が高度に融合した世界をもたらす。「生体認証」でフィジカルとサイバーの往来を自由にする。生体認証で、利便性とセキュリティを兼ね備える。顔だけでない「マルチモーダル」を進める。NEC今岡仁フェローにうかがいました。
スマホへのアクセスで日常的テクノロジーとなっている生体認証(バイオメトリクス)。自身の身体をカギにすることによって強いセキュリティ強度と便利を兼ね備える技術として有用性は高いと思います。今回は、この世界でもすでにGoogleのサービスなどでは当たり前になりつつある「二段階認証」の領域に入っていることを紹介しています。
生体認証は、認証=カギとしての役割だけでなく、応用範囲も広い。高いポテンシャルを感じます。NECの生体認証の世界最大の適用例として、インドのAadhaar(国民識別番号)の13億人(実際の導入数は9-10億)で、指紋認証と虹彩認証を組み合わせたものとなっている。インドはそれまで国民を識別・整理する仕組みがなく、地方に行くと、名前や誕生日が不明な人が多数いた。一国の社会基盤を担うほど、信頼性があるのがNECの生体認証かと思います。
個人の仕事の話をすると、マンション管理業務で何千もの物件を取り扱っていると、膨大な量の鍵が生じます。マンションには主にオートロックキーや部屋鍵があり、入退去時、セキュリティー上、交換業務が生じますが(管理会社による)、万が一のために古鍵は捨てずに保管しておきます。つまり、古鍵と新鍵が混在し、その数がすごいことになります。管理のためのコスト、なくすコスト等、様々なコストが生じ、とんでもなく面倒くさいわけです。オートロックキーと部屋鍵のそれぞれで異なる会社での管理となる場合も多く、部屋鍵だけに生体認証を適用させるだけではこの鍵問題は解決されないのが、これまたややこしいのですが、この鍵問題を解決する手段として生体認証にはとても注目しています。NECとMTGしてみたいですね。