スペイン、医療従事者の新型コロナ感染高水準 全体の10%超
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医療従事者の感染は、SARSやMERSのアウトブレイクでも見られていた傾向ですが、社会的には二重の損失を意味します。
医療従事者自身が濃厚接触により感染し、重症化したり、命を落としてしまうことに加えて、その医療従事者によって救えたであろう命が救えなくなってしまうからです。
また、その被害は数字以上に大きくなります。感染者の濃厚接触者も多くの場合医療従事者であり、数字に表れない濃厚接触者もまた、隔離、勤務停止となりうるからです。
ニューヨークの医師たちからは、マスクを含めた個人防護具が急速に不足し、使い回しを余儀なくされている状況が伝えられています。アウトブレイクがこれまで比較的限定されてきた日本でも、すでに個人防護具が不足しており、使い回されています。特に感染症蔓延期には、社会として、医療従事者を守ることが重要なミッションの一つと考えられます。欧米のように感染者が急増してしまうと、医療提供体制の整備が追いつかなくなります。
日本は感染拡大のスピードを遅らせることには成功しましたが、ここで医療提供のキャパシティを増やしておかないとアドバンテージの意味がなくなります。都道府県によってかなり差が出ていますが、現時点で感染者が少ない地域でも急に増える可能性は十分ありますので、早め早めに動くべきだと思います。
追記:医療従事者の中でも普段から感染症を診ていない医師・看護師の方は注意が必要ですね。海外ではそこから院内感染が広がるケースもあるようです。