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5年前、ホテルニューオータニの知人が苦笑いを浮かべながら言ったことをよく憶えています。「近く(赤坂見附)のアパのほうが、うちより高いってどうよ!」

ちょうどリーマンショック直後、インバウンド以前で、ニューオータニにも1万円そこそこで泊まれた頃でした。今ではとても考えられませんが。

ニューオータニが1万円そこそこ、アパが2万円という逆転現象が、知人の言う通りシーズン、日によってあったのです。

閑散期に料金を下げることはあっても、繁忙期に上げることはなかったホテル業界にとって、この市場原理型の値決めシステムは画期的でもあり、同業者からは異端視もされました。

こんなことを考えつくだけあって、聞き手を飽きさせない人物です。アパグループ代表の元谷外志雄さん。

ここではとても書けないこと、書き切れないことが山ほどあって口惜しい。独特のテイストを味わっていただければうれしいです。

ブラックストーン在日代表の橘田大輔さんは今回が初対面でしたが、頭脳明晰、短く切れのある言葉でわかりやすく現状を解説してくれました。

この2人は、間違いなく新型コロナ騒動に揺れる不動産市場を動かしていくキーパーソン。遠からぬ将来、「爆買い」を仕掛けるのではないかと睨んでいます。
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投げ売り案件をうまく獲得できれば大儲けできそうな市況感
まさかにCash is Kingを表してる2社のインタビューは興味深かったです。もちろんポジショントークのみで内心ドキドキなのかもしれませんが。

今回のコロナショックはリーマンショックと異なりいわゆる不安売りの要素が強いので、その不安が解除されれば相場は戻ってくる。ただし、その戻る前に様々な企業の業績悪化が連なると、実体経済のダメージが取り返しがつかなくなる。そんな駆け引きでしょう。
先週にグローバルトップ5に入るPEファンドの幹部と話したけど、アジア向けのドライパウダーで50億ドルあって、じっくり良い出物を探すと余裕たっぷりだった。この記事のブラクストンもそうだけど、こういう局面で巨額の資金をかつ慌てず出せるプレーヤーはやはり強い
「長期的にみると、資本収益率は経済成長率よりも大きい」ということを書いたベストセラーがありました。
資金繰りができないと、資本を増やすどころか維持することもできないけれど。

「とにかく、金利が安いということに尽きますね。これを最大限に利用しない手はない。一口に言えば、私は異常低金利を利用して、これ(ホテル)全部つくってるんです」
インバウンド客の激減とリモートワークの拡大で、ホテルとオフィスビルが悲鳴を上げはじめています。豊富な資金があるところは買い場ですが、稼働率が悪く、当面の利回りは低い。よほど余裕がなければ手が出しにくい場面ではあります。

各国の金融緩和策で行き場を失った資金は、不動産にまわってくる。ブラックストーンの読みは正しい。買いのタイミングはいつなのか、それがポイントですね。
面白い。