企業の後継者、息子より娘婿が優秀な訳 星野佳路
日本経済新聞
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昔の関西では事業を女系で継ぎ、大番頭を婿にして事業承継をするというのがよくあったそうです。
曰く息子はいつか必ず馬鹿息子が生まれて寝台をつぶすが、娘なら最も優秀な従業員を婿にして経営者にできるので、結果として商売が長持ちするから、だそうです。
これはこれで素晴らしい発想だとは思いますが、現代においては婿を養子縁組するという文化そのものが消えかかっていることが最大の障害です。
どういうことかというと、養子にならなければ、財産=会社の株を相続するのは娘(奥様)なので、経済的に奥様に逆らえないのと、離婚した時は最悪個人保証だけ残って無一文で放り出される、という可能性も有るからです。
「家」という思想がなくなってきた現代では、婿養子は色々な意味で難しい選択になりつつあるかもしれません。昔、関西の商家では、男の子より女の子の誕生の方を喜んだらしい。
その理由は、大山さんご指摘の通り。
ちなみに、戦前の修身教育では、親の意向に沿った相手と結婚することは、親孝行だと教えられていた(「大正期の結婚相談―家と恋愛にゆらぐ人びと」桑原桃音、2017年、晃洋書房)。このため女系による事業相続もやりやすかったようだ。