佐川氏が改ざん指示で自殺と提訴 森友問題、近畿財務局職員の遺族
コメント
注目のコメント
保身のため組織を守るためには部下(の命)を犠牲にしてもかまわない、だなんて恐ろしい話です。
佐川元局長だって家庭に帰れば良き夫であり、良き父親であると思うんですが、組織の論理が働くと遠心力でもって良心がどこかへ吹き飛ばされてしまうんですね。
世のため人のために尽くすはずの国家公務員が本当にどうしちゃったのか!?と残念でなりません。日本政府が、頼んでもない1万2千円を支給してくるとかいう話なのでできれば本件の裁判費用として1万2千円を遺族に寄付したい。
(休業している近所のとんかつ屋の支援にもあてたいが、そちらは再開後にとんかつを食いまくる他あるまい)
文春の記事と手記はしっかり読んだが、赤木さんを死の淵まで追いやったのは麻生大臣以下財務省であることは間違いない上で、最後に突き落としたのは主治医によるドクターストップを踏みにじって鬱病中の赤木さんに聴取を行った大阪地検特捜部なのではないかという印象を持った。文書改ざんに加担させられてしまった赤木さんは検察をもっとも恐れており「何を言っても思い通りの供述を取る」と、近畿財務局に全ての責任があるという検察の事前に書いたストーリーに嵌められることを心底恐れていたという。
文春の記事を読む前は、この遺書を証拠採用してない検察の無能やサボタージュが疑われるなと思っていたが、この聴取の件を読むと、検察はただサボタージュしていただけではなく〈人殺しの先棒担ぎ〉をしていたように読める。
直ちに当時の捜査指揮ラインにあった幹部は全員更迭した上で、新たに捜査を組み直すべきではないだろうか。可能なら、当時捜査を担当した検事と捜査指揮した人物を、自殺教唆の疑いで起訴してほしいくらいだ。スタンリーミルグラムの実験で証明された事を思い出すと良い。
佐川氏は一体、どんな心理で電撃スイッチを押し続けたのか。
この実験を「アイヒマン実験」と言う。
アイヒマンはユダヤ人へのホロコースト実行犯の疑いで裁判を受けた際、官僚答弁に始終していた。
この実験で証明された事は、
「権威のある人物に背後から指示されると、知らない人に対しては何処までも冷酷になれる」
と言う事です。これは、性別、人種、年齢には関係なかった、と言う結果が出ています。
だから我々は、憲法や法律で、権威のある人物の権力は可能な限り分散しなければならない、と歴史的に学んできたのです。
今回の事件は、まさにそれを忘れた結果として生じたと言えると思います。
もちろん、指示する人物が問題である事もまた逃れられないと思います。
スタンリーミルグラムのアイヒマン実験
https://liberal-arts-guide.com/milgram-experiment/
追記:
しばらく佐川氏個人を糾弾する空気が世論を賑わすと思いますが、本質を見誤ると何の問題解決にもならない事を主張しておきます。
アイヒマンは大悪党などではなく、単なる出世志向の高い小役人でした。そしてこの実験で、誰もが小役人になる事が証明されている、と言う話です。
では、何故、官僚はアイヒマンになったのか?が重要なのだと認識する必要が無いでしょうか。
追記2:
性別で差があると言う主張もあるようで、その場合、女性は男性よりもスイッチを押さないと言う傾向が見られたようです(上記の記事はその主張を採用している)。
仮に性差が見られるのだとしても、それは先天的なものか後天的なものか、女性らしさとして獲得していくものなのか、上司等の権威に従う機会の多さによるのか、等など更なる研究が必要と思います。