南米ベネズエラでも新型コロナ 経済崩壊で予防難しく

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注目のコメント

• 竹下 幸治郎

  （ホルへ・タケシ）拓殖大学 国際学部 教授

  ・2020年03月17日

  マイピック。現地の医療崩壊ぶりがすでに凄まじいベネズエラ。新型コロナが蔓延するとなると他の国と比較にならないほどの死者が出ないか危惧します。
  
  ただでさえ経済の崩壊でものすごい数の経済難民が他の南米に流出しているのに、治療を受けられない感染者が国境を越えて他の国に逃げ出すと、問題は他の国にも波及しかねない。
  
  つまり、ベネズエラからの“経済難民”の流入で他の南米諸国が雇用面で自国民から出されている不満を何とか抑えているのに、新たに“医療難民”問題が加わるとなると・・・これは南米社会全体に今までに無かった波紋を起こすことになりかねません。
  
  命がけで脱出を図る人は、飛行機を使わず、自分の足で国境を越えようとするでしょう。よって、航空路線を遮断しても、主要幹線道路を封鎖してもあまり効果的ではないように思います。
  
  かつてカリブの国々がスペイン人の持ち込んだ病気で死んだり逃げ出したりして人口が激減しました。そんな歴史が頭をよぎってしまう・・・心配でたまりません。