人工肉のインポッシブルが5億ドルを調達、韓国企業の主導で
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植物由来の人工肉は、環境にも良くてヘルシー(健康にも良い)!!、ということでSDGsの事例でもよく取り上げられますね。海外セレブの間で人気、という記事もちょくちょく見かけます。脂肪分が少なくて糖質もそれなりに抑えられるので、健康には良さそうです。
環境に良い、に関しては、すでにナスダックに上場しているビヨンド・ミートが出してる数字によると、ビヨンド・ミートのハンバーガーなら、エネルギー消費は46%削減、温室効果ガス排出は90%削減、土地利用では93%削減、水資源に至っては99%削減できるのだとか。つまり、インポッシブルやビヨンド・ミートの商品を購入・消費することで、温暖化を含む気候変動問題の解決に消費者として貢献できるよ、という話でもあります。
インポッシブルやビヨンド・ミートへの投資を考える人が全員SDGsを意識しているわけではないでしょうが、評価額を見ると市場としての今後の伸びを期待されていることが伺えます。
ただこれは個人的な感覚ですが…
中国を筆頭に経済力が上がった国が増え、それに伴い特に牛肉を食べる人口が増えてきたことによって、近い将来牛肉の供給が追いつかない=価格が高騰するという見立てがあるのではないかと思います。大豆や穀物などの人工肉の原料は、少なくとも年1回は収穫できるので安定調達が期待できますし、コストも牛肉よりは抑えられます。人工肉で世界の牛肉需要をある程度満たして、価格の高騰を緩やかに保ちたいという思惑がありそうな気がしました。人工肉は日本にいるとわかりにくいかもしれませんが、欧米ではSDGsど真ん中のビジネスなんですよね。
さらにいうと、肉より乳脂肪が「悪」とされているように私は感じます。
今年はコロナの影響で行けなかった毎年冬に参加している南仏での地元トライアスロンチーム合宿。10日間、体育会の夏合宿みたいにひとつ屋根の下で食事も含めて過ごすんですね。
で、食事のあとは毎回必ずヨーグルトを食べるんですが、ミレニアル世代は豆乳ベースしか食べないんですよ。私は濃ゆい乳脂肪分たっぷりの乳製品が好きなので普通のヨーグルトを取るんですが、彼らと一緒にいると、なんだか自分がすごくダサく感じてしまいます。
人工肉も同じ文脈で、彼らは消費しながら、ソーシャルグッドなビジネスをしているソーシャルグッドな会社を応援しているというわけです。
私もその価値観にはまったくもって共感するものの、私は植物肉の原料となっている豆は大好きなので、豆は豆のまま美味しく食べたいと思う派で、肉は肉をガッツリ食べたいです。
って、こういう考え方がきっとダサいんですよね。ほんとスミマセン。
追記:
渡辺さんが『近い将来牛肉の供給が追いつかない=価格が高騰するという見立てがあるのではないかと思います』とコメントされていらっしゃいますが、まさにそのとおりで、いま既に牛肉の仕入価格は上がっていて飲食店にとっては悩みのタネになっています。
絶好調だったいきなり!ステーキがいきなり!苦しくなったのは、お店を急激に増やしすぎて店鋪がカニバったり、客に飽きられたり、という指摘がされますが、本質的な要因は牛肉の仕入価格が上がったことにともない質は変わらないまま値上げをして客離れを起こしてしまったことです。
ちょっと気の毒ではあります。Impossibleの人工肉を使った "Impossible Burger" は、有名チェーンのバーガーキングやShake Shackでもその名前で売られて一気に知名度が上がったように思います。
絆創膏にとっての「バンドエイド」のように、Impossible Burgerの名称自体がベジタリアンバーガーのことを指すようになってきました(というか恥ずかしながら、私は個人的に最近までそうだと思い込んでimpossible burgerを食べてました)。
このようなマーケティングも成功して、今勢いに乗ってるのではないでしょうか。