【中野善壽】高くても買ってもらえる「付加価値のある仕事」をする
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「シゴテツ －仕事の哲人－」、寺田倉庫元社長兼CEO・中野善壽さんの第7回（最終回）です。若者へのメッセージ「頑張り過ぎて、我慢をするのは一番いけない」の真意とは？
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2011年に寺田倉庫のCEOに就任し、2019年6月に退任するまでの間、富裕層向けの保管業を強化するなど斬新なイノベーションを牽引してきた中野善壽氏。戦後の混乱の中で幼少期を過ごし、個人消費の最盛期に伊勢丹、鈴屋で海外出店などを担った。
1991年に台湾に拠点を移してからは、力覇集団、遠東集団などの要職を歴任。その実績と人柄から、多くの経営者や文化人に慕われる。
初の著書『ぜんぶ、すてれば』（ディスカヴァー・トゥエンティワン）
https://www.amazon.co.jp/dp/4799325973
出版を機に実現したロングインタビューで、“規格外”の「仕事の哲学」をじっくりと語ってくれた。（全7回）
■第1回 あの寺田倉庫「改革の立役者」が明かす規格外の人生
■第2回 人は自分の人生しか背負えない
■第3回 2歳の孫に教えた世界の競争ルール
■第4回 これからは「個」として立つ時代
■第5回 会社に管理職は要らない
■第6回 まず最高のものをつくる。その後にどう売るかを考える
■第7回 高くても買ってもらえる「付加価値のある仕事」をするヒョイっ、とまでは。。でも私もキャリアなんて案外そんなものだと思っています。念じすぎると長い人生の浮き沈みに耐えられない
"ただ目の前にやってくる道にヒョイと足を乗っけてきただけ。でも、案外、そういうものでいいのかもしれません"全体としてとてもいいことをおっしゃっていると思うが、さらっとしすぎていて素通りするかも。そう思うのは、前職のコンサルティング会社で社長によく言われていたことが１0年くらいたって腑に落ちるとか、「あれ、俺って吉越さん（社長）とおんなじこと言ってない？」と感じた経験があるからです。
今回でいえば「価値を正しく伝える」ことの重要性はどんなに言っても言いすぎることはないでしょう。「三密」にしても、普段企業でよく聞く「危機感を持て」という話にしても、あまり伝わっていない。商品は値付けが重要なように、メッセージが本当に刺さるための「シンボル」ってなにかをいつも考えてないといけないと思います。
