ネットが2兆円でテレビ広告費を抜く 2019年「日本の広告費」が発表に
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注目のコメント
もはや完全に時間の問題でしたが、とうとうその時が来ましたね。個人的には、長年居たインターネット広告業界から離れたその年にこうなったというのも、実に感慨深いです。
2019年からインターネット広告として「マスコミ四媒体由来のデジタル広告費」や「物販系ECプラットフォーム広告費」を加えることで2兆円超と、1.86兆円のテレビを大きく引き離していますが、これを加えない、前年同様の推計でもおよそ2兆円と完全に上回っており、実質的にもインターネットが王者となった。
しかしこれはテレビ=オワコン、ということでは「ない」ことに留意する必要がある。
それは、マス四媒体由来のインターネット広告費が、YoYで+22.9%と急成長していること。特にテレビがYoY+46.7%と急伸。雑誌を筆頭に、テレビも含めてマスメディアのデジタルトランスフォーメーションがここに来て急速に進行してきている、ということか。
私自身がこの業界に戻ることはないとは思いますが、これからはオールドメディアも含めた様々な業界の再編が更に進み、面白いことになりそうです。先日サイバーエージェントの藤田社長と話した時、「ネット広告を売る」ビジネスモデルも限界に来ているとおっしゃっていた。すなわち、ネット上においても、広告そのものが効かなくなっているという事。クライアント側にいた私も全く同感。
ならば、広告代理店業はクライアントの抱える問題を自社の持つノウハウで解決策(ソリューション)を提供する、コンサルタント機能を備える必要があるだろう。広告業界も、真のマーケティング力が問われる時代だ。ネット広告は安いという幻想がありますが、小額から出稿できるだけで一人当たりのリーチの単価はテレビより高いのです。それにテレビと違って広告枠が無限にあります。
ですから例えテレビが伸びても、ネット広告費の方がより伸びるという構造ですので、抜かれるのは時間の問題ではありました。
しかしついに来たか…と感慨深いものはあります…